2018年10月24日(水)

火砕流1.8キロ到達か 火口2カ所、1メートル噴石も

科学&新技術
2018/1/24 19:05
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草津白根山の本白根山の噴火で、早川由紀夫・群馬大教授(火山学)は24日、「火砕流が起きていた」との見解を明らかにした。火砕流は1.8キロ先まで及び、20センチ程度の噴石が500メートル先まで飛んだとみている。今回の噴火の犠牲者は噴石が当たって死亡した。

草津国際スキー場で撮影された本白根山の噴煙(23日午前、群馬県草津町)=スキー客提供・共同

東京工業大・草津白根火山観測所の野上健治教授は24日夕、草津町役場で記者会見し、噴火口は少なくとも2カ所あるとの見方を示した。現場には直径1メートルほどの大きな噴石もあった。

早川教授は、火砕流や高速で流れる「火砕サージ」が発生した可能性を指摘。ごく小規模なもので「2.3キロ先まで到達した2014年の御嶽山噴火の火砕流と同じくらい」としている。

信州大の三宅康幸特任教授(火山地質学)によると、火砕サージは高速で流れる希薄な火山性のガスで、火砕流に伴って発生することが多い。

本白根山の火砕流については慎重な見方もある。産総研の山元孝広・総括研究主幹(火山学)は「噴煙が上昇しきれず重力に従って流れ下るのが火砕流だが、重力で流れたような特徴は見られない」と話す。

噴火の場所について、早川教授は本白根山の鏡池から、さらに北側にある火口から起こったと指摘している。防災科学技術研究所によると、降灰は火口周辺から北東に7~8キロ、幅は2キロ以上に及んだ。〔共同〕

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