2018年10月22日(月)

ファミマ、ジム併設店2月開業 集客力底上げへ

2018/1/24 12:54
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ファミリーマートがスポーツジムを併設するコンビニエンスストアの展開に乗り出す。1号店を2月14日に開設し、今後5年をめどに300店に拡大する計画だ。既存店の客数の長期低迷に直面するなか、サービスと物販の組み合わせた新型店で集客力を底上げする。

「集客力を上げるチャレンジ」と話すファミリーマートの沢田貴司社長

1階のコンビニではサプリメントなど180品を集めた売り場を設ける(東京都大田区の「Fit&GO」大田長原店)

1階がコンビニ、2階がジムの併設店を開く(東京都大田区の「Fit&GO」大田長原店)

24日、フィットネス併設1号店となる「Fit&GO(フィット・アンド・ゴー)大田長原店」(東京・大田)を報道陣に公開した。2階建ての店舗は1階にコンビニ、2階にジムが入る。広さが約230平方メートルのジムにはランニングや筋力トレーニングなどの運動機器25台をそろえ、シャワー室やロッカールームも設ける。

1階のコンビニの売り場にも低糖質をうたう食品やサプリメント、トレーニングウエアなどジムと親和性の高い180種類の商品を扱う専用コーナーを設ける。ジムの利用前後の来店を促し、コンビニの売り上げアップにつなげる。

ジム併設の狙いについて、沢田貴司社長は「集客のチャレンジだ」と強調した。コンビニの客層に近い20~40代の男女がジムの利用者層になると想定し、併設による相乗効果を見込む。

ファミマが自前で手掛けるスポーツジム「Fit&Go」は会員制で月額の利用料金は税別7900円。ジムには専門のトレーナーを配置し、コンビニとは切り離して運営。「地域の健康拠点となり、加盟店の収益にも貢献する」(沢田社長)

コンビニ業界では客数の低迷による既存店の苦戦が目立つ。日本フランチャイズチェーン協会が22日発表したコンビニ大手8社の2017年の全国売上高は既存店が16年実績を0.3%下回り、3年ぶりにマイナス成長となった。客数は17年12月まで22カ月連続の前年割れが続く。

ファミマは店舗の集客力を高めるため、今春にもコインランドリーを併設した店舗の展開に乗り出し、19年度末までに500店に拡大する計画。このほか、ゆうちょ銀行の顧客がファミマのATMを利用する際の手数料を15日から無料にした。

競合コンビニも手を打ち、セブン―イレブン・ジャパンはソフトバンクなどと組んで18年度末までに1000店で5000台のシェア自転車を設置する。ローソンも一般用医薬品を販売する店舗を増やしたり、民泊などに使う鍵の受け渡し拠点となったりする。

人口が減少するなか、コンビニの店舗数はこの10年で3割超も増えた。店舗網の拡大が市場全体の伸びを支える一方、ドラッグストアなど異業種の出店攻勢もあり、既存店の客数は長期停滞に陥っている。人手不足や人件費負担の増加もあり、店舗の経営環境が厳しさを増すなか、コンビニ業界は成長を持続できるのか。カギを握る集客策の一つが動き出す。

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