2018年2月21日(水)

英、「偽ニュース」対策部隊創設へ 情報工作を警戒

ヨーロッパ
2018/1/24 3:43
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 【ロンドン=篠崎健太】英国政府が「フェイク(偽)ニュース」に対応する専門部隊の創設を準備していることが23日、分かった。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で虚偽情報をわざと流す行為などを監視する組織になるもようだ。英政府は外国機関の情報工作に危機感を強めている。偽情報の拡散が安全保障や市民社会を脅かす事態に備える。

英国はロシアの情報工作に危機感を強めている(メイ首相)=ロイター

 首相官邸の報道官が記者団に明らかにした。「国家安全保障コミュニケーションユニット」という名称の対策部隊が、内閣府内に置かれる見通し。国家やその他の機関が発信源となった偽ニュースに対処するという。具体的な活動内容や陣容などは不明だが、近く国防省が創設を正式に発表するとみられる。

 英政府や議会内では偽ニュースに対し、ロシアによる情報工作に懸念が広がっている。2017年11月にはメイ首相が欧州の選挙への介入などを挙げ、ロシアを名指しで「国際秩序にとって脅威だ」と強く非難していた。英国が欧州連合(EU)離脱を決めた16年の国民投票を巡っても、ロシアの情報工作が取り沙汰された経緯がある。

 軍当局者も危機感を強めている。英陸軍トップのカーター陸軍参謀総長は22日の講演で、サイバー空間を含むロシアの軍事的脅威の高まりを強調。「ロシアが敵意をあらわにする時期は我々が思っているより早いかもしれない」と言い切った。国防費について「敵に出遅れれば先制攻撃能力や脅威への対処能力が失われる」と述べ、支出を増やすべきだとも訴えた。

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