2019年9月16日(月)

マイクロ波化学、岩谷産業と提携 次世代材料の量産目指す

2018/1/23 23:00
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大阪大学発スタートアップ企業のマイクロ波化学(大阪府吹田市、吉野巌社長)は23日、岩谷産業と資本提携したと発表した。スマートフォン(スマホ)に使う電子部品向けの次世代材料の開発などで協業する。マイクロ波化学は電子レンジに使うマイクロ波を使って化学品を短期間に低コストで製造する技術に強い。製法の普及に向け、幅広い販路を持つ岩谷産業など大手企業との提携を生かす。

マイクロ波加熱はエネルギー効率にも優れる(マイクロ波化学の化学反応を起こす加熱装置)

昨年12月に岩谷産業の出資を受け入れた。出資比率や取得金額は非公表。提携でまず、高性能のスマホ開発に欠かせない部品「セラミックコンデンサー」などに使う粒子の開発を目指す。マイクロ波化学の既存工場で開発するほか、新たな工場建設も検討。岩谷産業が持つ販売網を活用し実用化のスピードを高める。

高速通信の広がりやスマホの高機能化で小型でより高性能な電子部品が求められている。岩谷産業はマテリアル事業で展開する電子部品の材料技術に強いが、製法技術を磨く必要があった。マイクロ波化学の製法は従来の熱を加える製法と異なり、対象物をマイクロ波で直接振動させてあたためるため、効率的な製法につながるとしている。

マイクロ波化学は2007年設立。元商社マンの吉野社長と阪大でマイクロ波を研究していた研究者が共同で創業した。国内の化学大手などとの資本提携は今回で5社目。17年には三井化学など3社と相次ぎ提携した。

化学大手などが同社の技術に注目するのは、これまでの製造工程を大きく変える可能性があるためだ。マイクロ波で振動させる製法は、対象物を加熱する従来の製法に比べて反応時間を10分の1にでき、消費エネルギーも大幅に減る。生産の効率化や省エネが進み、低コストで次世代材料を開発できる可能性がある。

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