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米バイオ医薬大手のセルジーン、1兆円で同業買収

【ニューヨーク=平野麻理子】米バイオ医薬品大手のセルジーンは22日、同業のジュノ・セラピューティクスを約90億ドル(約1兆円)で買収すると発表した。セルジーンにとっては過去最大規模の買収となる。「CAR-T」細胞療法と呼ぶがん治療の先端技術を持つジュノを買収し、成長につなげる。2018年1~3月期中に買収手続きを終える見通しだ。

セルジーンはジュノ株主に1株につき87ドルを支払う。これは、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが買収交渉を報じた前日(16日)の終値を91%上回る水準。セルジーンはすでにジュノの発行済み株式の9.7%を保有している。セルジーンは売り上げの柱である血液がんの治療薬「レブラミド」が特許切れを迎える前に、製品群を拡充する必要があった。

ジュノが先行するCAR-T細胞療法は、患者自身の免疫細胞にがん細胞を攻撃する遺伝子を組み込んで使う治療法で、血液のがんを対象にした治験で非常に高い効果が出たことで知られる。血液以外のがんでも効果が出れば、将来は大きな成長が見込める。

セルジーン幹部は22日のアナリスト向けの買収説明会で、乳がんや肺がんなど血液以外のがんへの適用について「謙虚な思いを持ちながらも信じている」と語った。さらに、今後も積極的に買収を続ける方針を示した。

バイオ医薬品業界ではM&A(合併・買収)が勢いづいている。仏製薬大手サノフィも22日、血友病治療薬を手がける米バイオベラティブを116億ドルで発表した。多くの製薬会社が看板商品の特許が切れる前に、新薬の権利を取得するために買収を仕掛けている。

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