2019年7月17日(水)

ハプティック、中小ビル再生事業に参入

2018/1/23 6:30
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住宅リノベーションのハプティック(東京・渋谷、小倉弘之社長)は1月末から中小オフィスビルの再生事業に乗り出す。東京都心部では新しい大規模ビルが相次いで開業する一方で、中小ビルの空室率上昇が懸念される。住宅のリノベーションで培ったノウハウを応用、稼働率を高める。今後、年5~10棟は手掛ける考えだ。

築30年以上のオフィスビルを無垢(むく)の木質建材を使い、温かみのあるオフィスにリニューアルした(東京・港のビル)

築30年以上のオフィスビルを無垢(むく)の木質建材を使い、温かみのあるオフィスにリニューアルした(東京・港のビル)

ハプティックは2009年に賃貸マンションの内装リノベーション事業で創業し、13年に東京を中心にインターネットを使った賃貸物件紹介サービス「goodroom(グッドルーム)」を始めた。自社で改装した賃貸マンションのほか、デザイナーズ賃貸マンションを中心に物件を紹介している。17年6月からはオフィスの一室を改築して貸し出すサービス「goodoffice(グッドオフィス)」も始めた。

新たに乗り出すのは中小ビルをオーナーから1棟借り受けて、改築して貸し出す事業。第1弾として東京・港の築30年以上の地上3階建てのビルを改築し、今年1月末から約70平方メートルの5室を貸し出す。

同社は無垢(むく)の木質建材を使った改築が特徴。新事業では住宅で用いる部材と仕様を統一して調達コストを低減。3.3平方メートルあたり税別で10万円で改装、木の温かみのあるオフィスに仕上げることができることが特徴だ。税別の家賃は3.3平方メートルあたり2万円程度で、近隣の大型ビルの家賃相場の4~5万円からは低く抑えた。

稼働率を高める工夫も取り入れる。共同で利用できるラウンジや会議室、休憩スペースを設ける。自由に飲み物を飲めるフリードリンクも用意する。会議室は月に10時間の利用までは無料で、11時間を超える場合は1時間あたり1千円を払ってもらう。管理運営は当面はハプティックが担う。10人ほどのスタートアップ企業の需要を取り込む。

ザイマックス不動産総合研究所(東京・千代田)の調査では18年から20年の東京23区の新規オフィスビル供給量(延べ床面積9900平方メートル以上)は年平均66万平方メートルと、過去10年の年平均の約54万平方メートルから増加する。ハプティックは大型オフィスビルに比べ競争力の低い中小ビルのオーナーなどからの需要が見込めると見ている。

ハプティックの18年3月期の売上高は前期比44%増の14億円の見込み。19年3月期はオフィスビル関連の事業も伸ばし、22億円の売上高を目指している。

(企業報道部 岩野孝祐)

[日経産業新聞 1月23日]

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