2018年10月18日(木)

春日大社に最初期の日本刀 古伯耆物「安綱」か

2018/1/22 17:37
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春日大社(奈良市)は22日、1939年に宝庫で見つかった無銘の太刀を修理したところ、平安時代末期の「古伯耆物(こほうきもの)」と呼ばれる最初期の日本刀であることが分かったと発表した。使ったり研いだりした跡がほとんどなく、日本刀が成立した頃の特徴を伝える。30日~3月26日に国宝殿で展示する。

平安時代末期の「古伯耆物」と呼ばれる最初期の日本刀であることが分かった太刀(22日午後、奈良市の春日大社)=共同

春日大社によると、刃長82.4センチ。形状や刃文の特徴から平安時代末期に伯耆国(現在の鳥取県)で作られた古伯耆物と判明。中でも、刀身の古さから、酒呑童子の首を切ったという伝承がある国宝「童子切」(東京国立博物館蔵)で名高い刀工「安綱」作の可能性がある。

日本刀は、古代には刀身がまっすぐな「直刀」だったが、12世紀半ばごろには、反りや「しのぎ」が成立。その草創期のものとみられ、調査した東京国立博物館の酒井元樹主任研究員は「刀は使い手によって形状を変えていく場合が多いが、この太刀はほぼ制作時の姿のままで極めて貴重。現存数が少ない古伯耆物の中でもかなり長寸で珍しい」と話した。

太刀は宝庫の天井裏から見つかり、外装は14世紀ごろのものだった。国宝殿の荒井清志学芸員は「平安時代から伝わる伝家の宝刀を武家が奉納したのではないか」と話した。〔共同〕

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