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ジャスダック、主役交代 27年半ぶり最高値

新興・中堅企業が集まるジャスダック市場のけん引役が変わってきた。日経ジャスダック平均株価は15日に1990年7月以来27年6カ月ぶりに最高値を更新。19日はさらにこの水準を超えた。ロボット関連のハーモニック・ドライブ・システムズなど、独自の技術やサービスで競争力を磨く企業に海外マネーなどが流入。新たな担い手が相場を押し上げている。

「ジャスダックの変化を象徴する出来事」。野村証券の伊藤高志氏がこう指摘するのは、ロボットの動きを調節する減速機を製造するハーモニックの株価の動きだ。同社はロボット向けの小型減速機で世界有数のシェアを持ち、世界のロボット需要の盛り上がりを背景に業績を伸ばしている。

昨年11月には15年秋からジャスダック市場で時価総額首位だった日本マクドナルドホールディングスを抜き、約750社あるジャスダック上場企業のトップに躍り出た。野村の伊藤氏は「ジャスダックはハーモニックをはじめ独自領域で競争力を持つ企業の株価上昇が目立つ」と指摘する。

昨年は日経ジャスダック平均は44%上昇し、上昇率は日経平均株価(19%)や東証マザーズ指数(31%)を超えた。けん引した時価総額上位の顔ぶれを見ると、ハーモニック以外にも独自の技術やサービスを武器に成長を続ける企業がめだつ。

消費者の選別志向が強まる中、100円ショップのセリア(3位)は手作りアクセサリーの部材などを充実し、写真共有サイトのインスタグラムで情報発信する女性客を増やす。作業服のワークマン(8位)はバイクや釣り用の防水・防寒着の自社企画商品を拡充し、業績を伸ばす。人手不足を背景に人材サービスのエン・ジャパン(5位)は社員の口コミなどの情報を厚くした転職求人サイトが好調だ。

新興企業が上場する市場には東証マザーズもあるが、同じ新興市場でもマザーズよりジャスダックを選ぶ機関投資家も増えている。外資系運用会社の担当者は「ジャスダック銘柄は保有するが、マザーズ銘柄は10年以上買っていない」と話す。

マザーズは創業から年数が浅く、将来の成長期待が高い新興企業が中心で、将来は東証1・2部に昇格するのが前提だ。一方、旧店頭登録市場が前身のジャスダックには社歴が長い企業が多い。中には時価総額9位のフクダ電子のように1982年の株式の店頭公開から残る「古株」もある。

成長期待が高い半面で業績が不安定な新興企業よりも、すでに独自の製品やサービスで高いシェアを握り、安定した事業基盤をもつジャスダック銘柄に資金を投入する投資家が増えている。

昨年、海外投資家はマザーズ株を710億円売り越す一方、ジャスダック株を490億円買い越した。ジャスダックの時価総額は約12兆円と東証1部の2%弱。規模が小さい市場に海外勢からまとまった資金が入り、上昇が加速した面もある。

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