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途中休場の稀勢の里、黒星先行で負の循環

2018/1/19 13:45
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大相撲の横綱稀勢の里が19日、2場所連続の途中休場に追い込まれた。前日の朝稽古後には「やると決めたら最後まで」と語ったが、先場所に続く3日連続の金星配給で1勝4敗となり、撤退を余儀なくされた。

稀勢の里は黒星が重なって、一段と自信を失っていたようにみえる

稀勢の里は黒星が重なって、一段と自信を失っていたようにみえる

初日は新小結の貴景勝に土俵際で逆転負け。2日目は勝ったものの、3日目からは平幕に3連敗を喫した。腰が高く、重みのない相撲に復調の兆しは見当たらない。5日目の嘉風戦では左胸も痛めたという。土俵に上り続ければ綱の威信にもかかわるだけに、やむを得ない決断だろう。

故障をおして出場し、逆転優勝した昨年の春場所を最後に15日間を全うできていない。休養を勧める声もある中、全休した秋を除く4場所は出場に踏み切っては負けが込んでの途中休場。初場所前、横綱審議委員会の北村正任委員長は全休しても進退問題にはならないとの見解を示していたが、同じ蹉跌(さてつ)の繰り返しとなるといかにも心証が悪い。

不調の要因はケガの後遺症ばかりともいいきれない。体調は一日数十番の稽古ができるほど戻っているし、稽古場では三役クラスを圧倒することもある。ところが本場所になると力を出し切れず、黒星が重なって一段と自信を失う負の循環。昔から抱える心の課題も顔をのぞかせている。

大鵬や北の湖、貴乃花といった歴代の名横綱は30~31歳で引退した。31歳の稀勢の里に衰えが出始めていても不思議はない。しかし身近なところをみれば、2場所続けて全休した32歳の鶴竜が初日から元気いっぱいだ。

稀勢の里が次に出るときはこれまでになく厳しい視線が注がれよう。休養が復調につながる保証はないが、様々な選択肢を吟味し、悔いのない決断をしてほしい。

(吉野浩一郎)

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