2018年11月20日(火)

クアルコムのNXP買収、EUが承認 成立に一歩

2018/1/19 2:50
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【シリコンバレー=佐藤浩実】米クアルコムは18日、オランダの車載半導体大手NXPセミコンダクターズの買収で欧州連合(EU)の欧州委員会から承認を得たと発表した。2017年中の目標には間に合わなかったが、難航していたEUの審査を通過したことで買収成立に一歩近づく。クアルコムに敵対的買収を仕掛けているブロードコムとの委任状争奪戦にも影響を及ぼしそうだ。

クアルコムは16年10月にNXPを総額470億ドル(約5兆円)で買収すると公表し、各国の独禁法当局から審査を受けてきた。EUのほか韓国も承認しており、残りは中国当局の審査のみとなる。クアルコムのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は18日「両当局からの承認は喜ばしく、中国の審査についても楽観的に見ている」との声明を出した。

クアルコムはEUからの承認を得るため、NXPが持つ近距離無線通信規格「NFC」の特許について、競合メーカーや顧客が不利にならないよう取り扱うことで合意した。NFCに関わる一部の特許を取得しないほか、他メーカーの半導体システムとの互換性を保ち続けるという。

スマートフォン向け半導体が主力のクアルコムにとって、マイコンが得意なNXPを手に入れられれば自動車やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」の分野に参入する足がかりとなる。一方で、クアルコムに敵対的買収を仕掛けているブロードコムにとっては買収の難易度が増す。

もっとも、ブロードコムの買収提案に反対するクアルコムと同様、NXPの一部株主は1株110ドルという買い取り額について「著しい過小評価だ」と主張している。

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