「農地バンク」に黄信号 耕作放棄地の仲介進まず
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農作物が作られず放置された耕作放棄地が全国で広がっている。放棄地を地主から若手農家など担い手へ仲介・賃貸する政府の「農地バンク」による実績は当初の目標を大きく下回る。放棄地は耕作しにくい場所や形状が多く、事業は思惑通りにいかない。一方、地域再興を目指して民間主導で使いやすい農地へと再生する動きが目立ちだした。
新潟県魚沼市に住む70代男性は2年前にコメ作りをやめた。緩やかな傾斜地にある田んぼは放置...
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