肉食は死なず、「東京カレンダー」の世界(日経MJ)
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街にあふれるコスパ、激安の文字。バブルは過去となってしまったのか。いや、違う。嫌みなほど高級志向な人しか登場しない雑誌「東京カレンダー」が今、人気を集める。高級飲食店を紹介しつつアッパー層の欲望に正直な生態がストーリー仕立てで描かれ「こんなやついる」「さすがにいない」と議論を巻き起こす。実際はどうなのか。「リアル東カレ民」を 追いかけた。
「東京カレンダー」 六本木、銀座、恵比寿などのレストランを紹介する情報誌。「港区おじさん」「丸の内にゃんにゃんOL」などキャッチーな名称で、極端にデフォルメされた高級志向の人々が次々と登場し、出会いや別れなどのストーリーの中で飲食店が紹介される。2015年に刷新されたWEB版では、連載小説や「1分港区おじさん」などの動画コンテンツも人気だ。ソフト開発のACCESSの子会社が01年に創刊。12年にITコンサルを手掛けるフューチャーグループが事業を承継し、東京カレンダー社を設立した。...