VWの世界販売台数、17年もトヨタ上回る
ルノー・日産と首位争い

2018/1/17 18:53
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【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)グループが17日発表した2017年の世界販売台数は16年比4.3%増の1074万台だった。過去最高を更新した。1035万台を見込むトヨタ自動車を2年連続で上回った。15年に発覚したディーゼル不正問題の影響は残るものの、新興国の成長を取り込み拡大を続ける。

2年連続世界一かどうかは、三菱自動車をグループに入れ17年1~6月に世界一だった仏ルノー・日産自動車連合の販売実績の判明を待つ必要がある。トヨタとの差は広げた。

主力のVW乗用車ブランドが4.2%増の623万台と全体をけん引した。多目的スポーツ車(SUV)の「ティグアン」は38%増え、1車種で72万台販売した。高級車ブランド「アウディ」は過去最高を更新したものの0.6%増の187万台と伸び悩んだ。

地域別では中国が5.1%増の418万台だった。VWの本拠地である欧州(432万台)に一国で迫る。

課題市場だった米国(5.8%増)、ロシア(14.8%増)、南米(23.7%増)は軒並み好調だった。米国はSUVの新車効果でVW乗用車ブランドの販売が上向いた。ロシアや南米は現地の自動車市場の回復を取り込んだ。

一方、ドイツは0.4%減だった。排ガス不正に関連したリコールでのブランドイメージ悪化やディーゼル車自体のシェア低下が響いた。ただ、世界全体を見ると影響は限定的といえる。VWのマティアス・ミュラー社長は声明で「顧客の信頼に感謝する」と述べた。

ミュラー社長は「現在の車種や技術を発展させながら、次世代へ投資する戦略が正しいことが証明された」と強調。20年以降に本格化する電気自動車(EV)や自動運転などでの競争に向けた投資の原資が順調に積み上がっていることを評価した。

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表した17年の域内主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は、16年比2.5%増の1432万3102台だった。4年連続のプラスで1400万台超えはリーマン・ショック前の07年以来だ。

1国で100万台を超える5カ国では、イタリア(7.9%増)とスペイン(7.7%増)の回復が続く。最大市場のドイツは2.7%増、フランスは4.7%と堅調だった。

一方、英国は5.7%減と振るわなかった。英自動車工業会(SMMT)は「企業の景況感と消費者の信頼感の悪化が販売台数の低下をもたらした」としている。欧州連合(EU)離脱が影を落とす。

メーカー別首位はVWで、販売台数は1.2%増だった。2位は独オペルを買収した仏グループPSA(26.6%増)、3位は仏ルノー(5.4%増)と続いた。

日本勢はハイブリッド車が好調だったトヨタ自動車が10.4%増。シェアは4.3%だった。日産自動車の販売は2.3%増。日本車全体の販売は4.4%増え、シェアは12.7%だった。

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