2019年8月26日(月)

日本ラグビー勝利への扉

フォローする

サントリー、トップリーグ連覇 成長支えた飢餓感

(1/3ページ)
2018/1/19 6:30
保存
共有
印刷
その他

今季のラグビー日本選手権を制し、2年連続の2冠を達成したサントリー。スローガンの「ステイ・ハングリー」の通りに1年間"飢え続ける"ことができたのには、理由があったようだ。

「最後で取り切れなかったのが痛かった」。決勝で敗れたパナソニックの布巻峻介主将が悔やんだのは、それだけチャンスが多かったからだ。8-12で迎えた後半31分。交代で入ったSH内田啓介が、球速のあるパスで連続攻撃を仕掛ける。中央右の密集から左へ大きく展開。大外にスペースができた。

意思統一された守備完遂

しかし、ボールを前に投げるスローフォワードの反則。好機はついえた。後半23分にもゴール前の密集でボールに絡まれ、ボールを奪われている。内田が話す。「最後の最後でちょっとしたタメができず、味方より前に出てスローフォワードになったりした。ちょっとした綻びやずれがあった」

少ないチャンスをものにし、サントリーはリーグ戦で敗れたパナソニックを下した

少ないチャンスをものにし、サントリーはリーグ戦で敗れたパナソニックを下した

試合のラストプレーも同様だった。敵陣ゴール前でのラインアウト。球を確保し、モールを押し込めば逆転の"サヨナラトライ"となる。しかし、捕球した選手の手からボールがぽろり。優勝トロフィーもこぼれ落ちた瞬間だった。

「いつもと違うサインをやった」とパナソニックのある選手は言う。本来ならモールを押しやすくするため、FWの列の後方にボールを投げ入れるところだが、サントリーの守備が集中していたこともあり、中央への投入に変更。ロックのサム・ワイクスがキャッチしたところまではよかったが、その後に異変が起きた。

ワイクスの左右に付いて相手をブロックする選手はいたが、真後ろからサポートしてボールを受け取る役目の選手がいなかった。ワイクスの腕は味方に押され、落球につながった。

逆にサントリーは意思統一された守備をやり切った。「(空中で)ボールを競ることはせず、相手より早く反応して刺さる(ように鋭く押す)ことを意識した」とフランカーの西川征克。ワイクスの着地の直後、サントリーのFWが前へぐいと押し込んだことも、パナソニックにミスが起きた要因だった。

「最後の最後で細かいコミュニケーションをとれなかった。サントリーの判断力が上回った」とパナソニックのプロップ稲垣啓太は相手をたたえる。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

ラグビーコラム

電子版トップスポーツトップ

日本ラグビー勝利への扉 一覧

フォローする
後半、スクラムを組む日本のFW陣。安定したセットプレーは勝因の一つだった

 自国開催のワールドカップ(W杯)への、一里塚になり得る試合だった。ラグビー日本代表は今年初の公式戦でフィジーに快勝。9月の本番に向け、チームの「幅」の広がりを感じさせる試合となった。
 7月27日のリ …続き (8/1)

パリ大会1次リーグのスコットランド戦では健闘を見せたものの、ラストワンプレーで逆転された(日本ラグビー協会提供)日本ラグビー協会提供

 東京五輪のメダル獲得を目指すラグビー7人制の男子日本代表が岐路に立たされている。国際大会ワールドシリーズ(WS)の全大会に出場できるコアチームから降格。強豪国との対戦機会が減り、強化策の修正を迫られ …続き (6/28)

サンウルブズは今季2勝14敗で、スーパーラグビーの最下位に沈んだ=共同共同

 スーパーラグビー(SR)、サンウルブズの今季は厳しいものだった。9月開幕のワールドカップ(W杯)に臨む日本代表との兼ね合いで陣容は手薄になり、最下位に沈んだ。2021年にSRから除外されることも決定 …続き (6/21)

ハイライト・スポーツ

[PR]

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。