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サントリー、トップリーグ連覇 成長支えた飢餓感

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2018/1/19 6:30
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今季のラグビー日本選手権を制し、2年連続の2冠を達成したサントリー。スローガンの「ステイ・ハングリー」の通りに1年間"飢え続ける"ことができたのには、理由があったようだ。

「最後で取り切れなかったのが痛かった」。決勝で敗れたパナソニックの布巻峻介主将が悔やんだのは、それだけチャンスが多かったからだ。8-12で迎えた後半31分。交代で入ったSH内田啓介が、球速のあるパスで連続攻撃を仕掛ける。中央右の密集から左へ大きく展開。大外にスペースができた。

意思統一された守備完遂

しかし、ボールを前に投げるスローフォワードの反則。好機はついえた。後半23分にもゴール前の密集でボールに絡まれ、ボールを奪われている。内田が話す。「最後の最後でちょっとしたタメができず、味方より前に出てスローフォワードになったりした。ちょっとした綻びやずれがあった」

少ないチャンスをものにし、サントリーはリーグ戦で敗れたパナソニックを下した

少ないチャンスをものにし、サントリーはリーグ戦で敗れたパナソニックを下した

試合のラストプレーも同様だった。敵陣ゴール前でのラインアウト。球を確保し、モールを押し込めば逆転の"サヨナラトライ"となる。しかし、捕球した選手の手からボールがぽろり。優勝トロフィーもこぼれ落ちた瞬間だった。

「いつもと違うサインをやった」とパナソニックのある選手は言う。本来ならモールを押しやすくするため、FWの列の後方にボールを投げ入れるところだが、サントリーの守備が集中していたこともあり、中央への投入に変更。ロックのサム・ワイクスがキャッチしたところまではよかったが、その後に異変が起きた。

ワイクスの左右に付いて相手をブロックする選手はいたが、真後ろからサポートしてボールを受け取る役目の選手がいなかった。ワイクスの腕は味方に押され、落球につながった。

逆にサントリーは意思統一された守備をやり切った。「(空中で)ボールを競ることはせず、相手より早く反応して刺さる(ように鋭く押す)ことを意識した」とフランカーの西川征克。ワイクスの着地の直後、サントリーのFWが前へぐいと押し込んだことも、パナソニックにミスが起きた要因だった。

「最後の最後で細かいコミュニケーションをとれなかった。サントリーの判断力が上回った」とパナソニックのプロップ稲垣啓太は相手をたたえる。

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