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ユーカリ栽培各地で盛んに コアラ好物、鑑賞に人気

コアラの好物として知られる植物、ユーカリの栽培が国内各地で広がっている。葉の形や色合いが種類によりさまざまで、動物園の餌にとどまらず、近年は観賞用として人気を集める。高齢者でも育てやすく、遊休農地を活用して出荷に乗り出す地域も出てきた。

 ユーカリの枝葉を材料にした壁飾り「スワッグ」=2017年12月、東京・恵比寿

「枝葉は軽くて負担が少なく、高齢になっても続けられる」。和歌山県海南市の山田隆英さん(67)は語る。市内のJAながみねを定年退職したのを機に栽培を本格化させた。収穫期が長く作業の都合をつけやすいのもメリットだ。JAながみね管内では計17農家に栽培が拡大、個人で楽しむ飾りのほか結婚式を彩る花材に使われ「生産が追いつかない」という。

 ユーカリの栽培に取り組む山田隆英さん=2017年12月、和歌山県海南市

ユーカリは主にオーストラリアに分布する樹木。東京都中央卸売市場の2016年の取扱高は5年前の2倍近くの約1億9600万円(約72万束)となり、17年は11月までの累計で2億4500万円を超えている。

シンクタンク「大田花き花の生活研究所」(東京)は「身近にしゃれたグリーンの植物を飾るのがトレンド」と背景を説明する。草花を束ねた流行の壁飾り「スワッグ」に、形や色合いが豊富なユーカリの枝葉が使われやすい。日比谷花壇(東京)が運営する小売店「ヒビヤカダンスタイル アトレ恵比寿店」では先月のクリスマスシーズンに、ボリューム感のある「銀世界」など数種類のユーカリをそろえ、手作りを提案した。

観賞用としては浜松市で少なくとも約150農家が育てている。同じく栽培の盛んな松山市は昨秋、小さくて丸い葉の「グニーユーカリ」を、官民で育成するブランド産品の一つに認定した。

17年から栽培を本格化させたのはJA佐久浅間(長野県佐久市)。独特の香りのためか、シカなどの鳥獣被害が収まった利点が大きく、約40農家が遊休農地も使い産地化を計画する。植物生産・卸のグリーンエルム(大分県日出町)は餌用の苗栽培のほか加工にも乗り出しており、草木の抽出エキスが抗菌剤や化粧品の原料になっている。〔共同〕

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