2018年10月16日(火)

南北対話は「時間稼ぎ」 河野外相、圧力継続を訴え カナダで会合開幕

2018/1/17 3:44
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【バンクーバー=竹内悠介】北朝鮮の核・ミサイル問題に関する外相会合が16日(日本時間17日未明)、カナダのバンクーバーで開幕した。朝鮮戦争の国連軍に派兵した国や、日本、韓国など招待国の約20カ国が参加した。河野太郎外相は韓国と北朝鮮で始まった対話に言及し「北朝鮮は核・ミサイル計画を継続するための時間稼ぎを意図している」と北朝鮮への圧力継続を訴えた。

会合は米国とカナダが共同で開催した。河野氏やティラーソン米国務長官、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相、カナダのフリーランド外相らが出席した。

河野氏は2月の平昌冬季五輪を契機とした南北の対話に触れ「北朝鮮が核・ミサイル計画を執拗に追求している事実から目を背けるべきではない」と指摘した。「北朝鮮の『ほほ笑み外交』に目を奪われてはならない」とも強調。朝鮮半島の「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」に向け国際社会の結束を訴えた。

参加国の外相らは15日夜(日本時間16日昼)、現地で夕食会を開催した。日本外務省によると、各国の軍事面での連携が北朝鮮への圧力を強化する上で重要だと一致した。河野氏は、北朝鮮が核・ミサイル開発に関する合意を守らなかった経緯に言及し「北朝鮮とは対話のための対話は意味がない」と強調した。

会合の参加国には、欧州や南米など、北朝鮮から地理的に遠い国があり、脅威の認識に差がある。こうした国が会合で北朝鮮との対話を求める可能性もある。

北朝鮮に石油などを密輸する不審船について、米国が公海上での取り締まり強化を参加国に訴えるかも焦点だ。海上での密輸が国連安保理による制裁の抜け穴になっているとの指摘があるためだ。ティラーソン氏は、北朝鮮が昨年11月末に弾道ミサイルを発射した際、公海上で船舶を検査する臨検を提起する声明を出した経緯がある。

海上での取引には北朝鮮と経済的な結びつきが強い中国とロシアがかかわっているとの見方がある。今回の会合には両国は参加しておらず、日本政府内にも会合の実効性を疑問視する声がある。

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