英消費者物価、12月は3.0%上昇 半年ぶり伸び鈍化
【ロンドン=篠崎健太】英国の政府統計局が16日発表した2017年12月の英消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.0%上昇した。伸び率は前月より0.1ポイント縮み、市場予想の中心値と一致した。インフレ率の鈍化は17年6月以来半年ぶり。通貨ポンドの下落で食料品や家具など輸入品の値上がり傾向が続いた半面、航空運賃が押し下げに寄与した。
物価上昇率は中央銀行イングランド銀行が政策目標とする2.0%を大きく上回る状況が続いている。ポンド安の影響は徐々に和らぐとみられる一方、原油高が新たな物価高要因として浮上しつつあり、当面は高水準が続くとの見方が多い。