2019年7月24日(水)

アマゾンのAI、トヨタ車に 今春にも上級セダン
北米自動車ショー

2018/1/16 11:04
保存
共有
印刷
その他

【デトロイト=工藤正晃、湯沢維久】大手自動車メーカー各社が「つながる車」や電動化対応の新型車を米国市場に相次ぎ投入する。トヨタ自動車は上級セダンに米アマゾン・ドット・コムの人工知能(AI)を初めて搭載する。中国・欧州勢は2019年から電気自動車(EV)を発売する。減速傾向が続く市場と環境規制への両にらみの対応が色濃くなる。

北米国際自動車ショーでトヨタが発表した新型アバロン(15日、デトロイト)=井上昭義撮影

北米国際自動車ショーでトヨタが発表した新型アバロン(15日、デトロイト)=井上昭義撮影

北米国際自動車ショーで15日、北米トヨタのジャック・ホリス副社長は上級セダン「アバロン」の新型を披露し、「車と家をつなぐ初めての仕組みとなる」と紹介した。18年春にも、アマゾンのAI「アレクサ」を搭載して発売する。

車内から音声認識で簡単にネットで商品を注文したり、アレクサに対応した自宅のエアコンを操作したりできる。自宅からアレクサ対応のAIスピーカーを使って車のエンジンを始動させることも可能になる。すでに米フォード・モーターや独BMWが採用。トヨタも20年前半からアマゾンと自動運転の商用EVの開発で組むことを公表済みだが、さらに新型車でも連携する。

日産自動車は多目的スポーツ車(SUV)のデザインコンセプト車を初披露した。日本の建築や伝統工芸からヒントを得たデザインを車の前部や後部に採用した。5年後のデザインの方向性を示した一台だ。

米国新車市場は金利上昇や中古車価格の値下がりなどで17年から減速を始めた。英IHSマークイットは直近のピークの16年(1755万台)に比べ、22年には約100万台減ると予測する。新たな価値がなければ逆風のセダンを中心に販売は減る。そのため米国シェアの高い日米メーカーはエンジンを搭載する大型車やセダンの付加価値を高めることを模索する。

一方で、米国でのシェアが高くない中国・欧州勢は排ガスゼロ車への姿勢をアピールする。中国大手・広州汽車集団(GAC)は、19年末までに小型SUVのEVで米国市場に参入する計画だ。航続距離は約600キロメートルとテスラの現行モデル並みとする。窓ガラスにAR(拡張現実)画像を投影できるようにする。

独BMWはプラグインハイブリッド車(PHV)のスポーツ車「i8クーペ」の新型モデルを世界初公開した。走行性能を高めながら電動機能も向上させた。エンジンを使わず電気とモーターだけで走るEVモードの航続距離は最大37キロメートルから最大55キロメートルに伸びた。このほか小型のEV「i3」の新型も米国で公開した。

独フォルクスワーゲン(VW)は公開したエンジン車とは別に20年にSUVタイプのEVを発売すると発表した。

トヨタやフォードなどの日米メーカーも販売台数を稼げるエンジン車の展示に力を入れつつ、経営陣が環境対応のメッセージを発信。市場減速とエコカーそれぞれに対応している。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。