2019年2月17日(日)

北海道の主要百貨店、4年ぶり増収 17年は3%増

2018/1/15 22:00
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日本経済新聞社がまとめた道内主要5百貨店の2017年の合計売上高は前年比3%増の1675億1100万円と、4年ぶりに増収となった。訪日客(インバウンド)の爆買いが収束した16年とは打って変わって、訪日客消費が復調。株高などの資産効果もあり、国内富裕層の高額品消費も堅調で、主に札幌圏の百貨店が売り上げを伸ばした。

大丸札幌店は4.8%増と好調だった。16年は7年ぶりの減収だったが、業績回復をけん引したのが、8月末に実施した時計売り場の大改装だ。ネット通販などに押されて売り上げが伸び悩む婦人服売り場を縮小する一方、時計売り場は1.5倍に拡張。スイスの高級腕時計ブランド「HUBLOT(ウブロ)」など新たに7ブランドを加え、26ブランドを集めた。

高級時計は国内富裕層の人気が根強い商品で、訪日客の関心も高い。同店の担当者は「宝飾品や化粧品の好調に加え、高級時計が復調したことが増収になった要因」と分析する。

丸井今井札幌本店と三越札幌店を運営する札幌丸井三越も3.2%増だった。17年は両店に分かれていた仕入れ機能を統合。仕入れも担当していた各売り場責任者が接客・販売業務に専念する体制に改めた。商品仕入れのバイイングパワーを高めると同時に、売り場の販売力を強化する戦略が奏功した。

同社は店舗休業日を増やしたり、営業時間を一部短縮したりして働き方改革にも積極的に取り組む。「従業員の満足度を高めることが接客力を高める」(同社幹部)との考え方が根底にある。18年秋には丸井今井札幌本店の南館の運営から撤退する方針で、売り上げが堅調なうちに攻めのリストラに着手する。

東急百貨店札幌店は1.6%増。専門学校と連携して学生を活用した各種イベント、店内への保育所開設などユニークなサービスが目を引いた。今春には東急ハンズ札幌店が店内に移転するため、店全体の集客力が高まりそうだ。

札幌圏の百貨店が好調な一方、訪日客消費の恩恵を受けにくい地方都市の百貨店は振るわなかった。16年に連続台風の影響で大幅なマイナスとなった帯広市の藤丸は0.1%増と前年並みを確保するのが精いっぱい。丸井今井函館店も5.9%減と厳しい状況が続いている。

主要百貨店の17年12月単月の合計売上高は198億1200万円で、前年同月比4.5%増だった。札幌圏の百貨店が引き続き好調で、大丸札幌店など3店とも増収だった。地方百貨店でも、藤丸はコートなど重衣料の販売が好調で増収となった。

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