「不在」の大統領が統治するアルジェリア
(グローバルViews)
国際アジア部 横田勇人
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北アフリカのアルジェリアで、80歳と高齢で病弱の大統領が公の場にほとんど現れないまま、依然として国を「統治」するという異常な事態が続いている。石油と天然ガスに恵まれた同国だが、原油・ガス価格の下落が直撃し、経済は低迷している。外貨準備が急減する一方、リーダー不在の経済改革は停滞したままで、国内情勢は閉塞感が強まっている。
ブーテフリカ氏は1999年から大統領の座にあるが、2013年に脳卒中で倒れた...
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いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。