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カーリングSC軽井沢ク 磨いた精度、攻勢の時

平昌へ メダルへの道

初めての五輪を前にカーリング男子日本代表、SC軽井沢クが自信を深めている。「氷の変化に引きずられて悪いショットが出たのは昨季まで。今は厳しいところを攻められても、ピンチを回避できる」。スキップ両角友は力強く語る。

カナダ各地を転戦し、氷の状況を読む力を高めた

2016年世界選手権4位のチームは、17年12月、地元開催のワールドツアー、軽井沢国際選手権を全勝で制した。強豪も集う賞金大会のワールドツアー優勝は初めてという。要因は試合中も刻々と変わる氷の状況を読む力の向上だ。「昨季までの精度は70%くらいだったけれど、今は90%ぐらいまできている」とはセカンド山口の言葉だ。

飛躍のきっかけは17年9月から2カ月半の海外遠征。例年の2倍の期間を費やし、多様なアイスへの対応をテーマにカナダ各地を転戦した。氷を読むための特別な練習をしたり、試合の序盤は消極的な作戦にしたり。試行錯誤の結果、「試合中の情報交換を密にする。その1点に行き着いた」と山口はきっぱり語る。

今の4人で組んで11季目。お互いを知り尽くしているから「試合中に集まって話すことはあまりなかった。そこにはいい面もあるけれど、悪い面もあった」と山口。迷いがなくなったチームは、カナダ遠征の後半からエンドごとに氷の感触を言葉にする基本作業を徹底。「試合中に情報を更新することで、氷の変化をいち早く読めるようになった」と両角友は言う。

チームは一貫して攻撃的カーリングを追求してきた。相手ストーン(石)をハウス(円)から出すよりも、自分の石を円内にためて一気に得点を狙うスタイルは、サッカーに例えるなら丁寧にパスをつなぐ戦い方だ。そのための技術を培ってきた自負はある。

1次リーグで9試合する長丁場の五輪での課題は安定性だ。氷を読む力とともに、安定性に大きく関わるのは勝負の1投を1センチ、5ミリ単位で狙った位置に運ぶスイープ力。この点でも「夏からのトレーニングの成果が出ている。疲れずにスイープできているし、判断も良くなった」とリード両角公は手応えを語る。

世界選手権には5年連続で出場、ライバル国の実力も国際舞台の戦い方もわかっている。「スウェーデンとカナダは強いけれど、ほかは似たり寄ったり。どこが3位になってもおかしくない。その位置に僕たちもいる」と山口。残りの1カ月は地元でトレーニングを重ね、個人技術の細部を詰めるという。(田中克二)

=この項おわり

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