独立した研究者、育成を 科学技術で未来を描け(下)
黒川清 政策研究大学院大学名誉教授
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日本の科学技術研究が凋落(ちょうらく)する原因について、政策研究大学院大学の黒川清名誉教授は大学人のマインドがタテ割りで、独立した個人としての研究者が育たないためだと指摘する。
日本の科学技術研究の国際的な減退傾向が止まらない。文部科学省の研究所によると、2013~15年に日本が出した論文数は約6万4千件で、10年前(03~05年)から4千件近く減少。10年前は米国に次ぎ第2位だったのが、中国、...