2018年9月22日(土)

海自、北朝鮮船への密輸を監視 黄海や東シナ海

2018/1/13 20:23
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 海上自衛隊の艦船が2017年末以降、黄海や東シナ海の公海上で中国船などによる北朝鮮船への石油精製品の密輸を監視していることが分かった。北朝鮮への石油輸出制限の抜け穴をふさぎ、国連安全保障理事会による対北朝鮮制裁決議の実効性を高める狙いだ。海自の集めた情報は米軍とも共有し、密輸防止に生かしているという。

海上自衛隊の護衛艦

海上自衛隊の護衛艦

 国連安保理は昨年9月、海上で北朝鮮の船に積み荷を移すことを禁じる制裁決議を採択。同12月の追加制裁決議は、石油精製品の北朝鮮向け輸出を9割削減すると決めた。いずれも北朝鮮が核・ミサイル開発に使う燃料などを入手しにくくするのが目的だ。

 ところが日本政府関係者によると、黄海や東シナ海、日本海で中国籍やロシア籍の船舶が北朝鮮船に石油などの積み荷を移し替える「密輸」が横行している。日本政府はこうした事態を放置すれば、北朝鮮が弾道ミサイル発射実験などに使う燃料を手にしかねないと判断。米国と連携して密輸の監視に乗りだすことにした。

 防衛省幹部によると、海自は昨年末から護衛艦や訓練支援艦をこれらの海域に派遣。中国船やロシア船による北朝鮮船への密輸を監視し、撮影した写真などを米軍に提供している。中国と朝鮮半島にはさまれた黄海で海自が警戒監視するのは珍しいという。

 もっとも、海自が実施するのは警戒監視や情報収集にとどまり、外国船に立ち入って積み荷などを調べる「船舶検査」はしていない。安全保障関連法は他国で武力衝突が発生し、日本に重大な影響を及ぼす「重要影響事態」などと認定しなければ船舶検査を認めていないからだ。自衛隊幹部は「海自が船舶検査をするのはハードルが高い」と指摘する。

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