2018年4月21日(土)

ブーン・ピケンズ氏、エネルギー取引ファンドから撤退

2018/1/13 8:12
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 【ニューヨーク=伴百江】米著名投資家のブーン・ピケンズ氏(89)は12日、エネルギー取引を手がけるヘッジファンド運用から撤退すると発表した。原油価格のボラティリティが低下し、投資妙味が薄れたことに加え、高齢による健康上の問題を撤退の理由に挙げている。今後は個人投資家としての投資や慈善事業を中心に活動する。

 運用から撤退し清算するのはBPキャピタル。1996年から原油や天然ガスへの投資運用を手がけてきた。その間、原油価格は低い時には1バレル10ドル、高い時には同147ドルと大幅に変動したが、現在は60ドル前後で落ち着いている。ピケンズ氏は「ボラティリティのおかげでもうけることができたが、エネルギー取引は昔のようには面白くなくなった」と声明文で表明した。

 同氏は80年代終わりにトヨタ系自動車部品メーカー、小糸製作所の株式取得を通じ、日本で株主の権利重視を主張し、物言う株主の先駆けとなった。近年は天然ガスや風力発電などエネルギー投資に注力し、中東産油国に頼らずにエネルギーの自給を目指す米国のエネルギー政策の旗振り役でもあった。

 米国内のエネルギー生産拡大で原油価格のボラティリティが低下したこともあり「私は、支援した米エネルギー政策の成功の犠牲者でもある」と語った。米ヘッジファンド業界では収益機会が縮小したことから、エネルギー投資ファンドの清算が相次いでいる。

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