2018年12月17日(月)

米個人消費、勢い増す 12月の小売売上高は0.4%増 ネット・店舗ともに好調

2018/1/12 22:55
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【ニューヨーク=平野麻理子、ワシントン=長沼亜紀】米国の個人消費が勢いを増している。米商務省が12日発表した2017年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増加し、市場予想と一致した。17年の年末商戦ではオンライン通販が大躍進しただけでなく、百貨店の売り上げも軒並み前年実績を上回った。堅調な個人消費は17年10~12月期の国内総生産(GDP)を押し上げそうだ。

買い物袋を手に街を歩く人たち(12月22日、ニューヨーク)

売上高の増加は4カ月連続。前年同月比では5.4%増えた。また11月の増加率は0.1ポイント上方修正の0.9%となり、10~12月の売り上げは前年同期比5.5%増となった。

12月は、オンラインなど無店舗小売りの売り上げが前月比で1.2%、前年同月比で12.7%それぞれ増加し、前月に続いて大きく伸びた。家具店の売り上げも好調で、前月比0.6%増えた。百貨店を含む総合小売りは、前月(0.3%増)から伸びが鈍化し0.1%増だった。一方、前月に2.4%増と大きく伸びていた家電は12月は0.2%減った。全体から自動車・関連部品を除いた売上高は0.4%増だった。

民間の統計でも消費の好調さが目立つ。米決済処理大手ファーストデータが集計した決済データによると、17年11~12月の小売業の売り上げは前年同期比5.4%増えた。16年の伸び(3.6%増)から加速した。なかでもアマゾン・ドット・コムを筆頭とするオンライン通販の勢力拡大は顕著で、前年から売り上げが10.4%増えた。

年末商戦が始まる前には前年実績を下回ると予想されていた店舗中心の小売りチェーンも健闘した。ファーストデータによると、店舗での売り上げも前年同期から4.0%増えた。業種や業態を問わず、力強い個人消費の恩恵が広がる年末商戦となった。

個別の企業からは、年明け以降好調な売り上げ報告が相次いでいる。百貨店最大手のメーシーズは11~12月の既存店売上高は前年同期比1%増えた。JCペニーは3.4%増、ノードストロームは1.2%増だった。

メーシーズが年末商戦の売上高で前年を上回ったのは14年以来。ジェフ・ジェネット最高経営責任者(CEO)は「店舗での売り上げ増のトレンドを確認するとともに、オンラインでは2桁成長を遂げた」と振り返り、「人々は年末に買い物をする準備ができていた」と指摘する。

多くのエコノミストは好調な個人消費の背景には、17年ぶりの低水準にある失業率や株高による消費者心理の改善があるとみている。トランプ政権が前年末に決めた税制改革による減税効果を、企業が従業員の賃上げやボーナスにあてる動きが出始めており、一段の消費拡大につながる可能性がある。

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