「重くて体力使う」が広辞苑のよさ 養老孟司さん講演

2018/1/12 21:08
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岩波書店の国語辞典「広辞苑」(第7版)の10年ぶりの改訂を記念した講座「広辞苑大学」が12日、東京都千代田区で始まった。「壁を超えることば」をテーマに講演した解剖学者の養老孟司さんは、言語を音でしか捉えられない動物の性質を説明しながら、文字情報を脳内で交換できる人間だけが扱える言葉の奥深さについて解説した。

改訂された「広辞苑」の刊行記念講座で語る解剖学者の養老さん(12日、東京都千代田区)=共同

研究を通じ「言葉とは何か」を常に考えてきたという養老さん。辞書を手に持ってページをめくる感覚の大切さについても強調し「重くて体力も使うが、そこがいい。人間は楽ばかりすると自分自身を教育できないものです」と指摘した。

続いて登壇した詩人の谷川俊太郎さんは、自作の詩「かっぱ」などを朗読しながら、広辞苑を「私にとって鍋釜と同じで、日常的にある物」と紹介し、愛着を語った。

講座の冒頭、岩波書店の岡本厚社長が開講を宣言。12日発売した改訂版には「反響に手応えを感じている。自信を持ってますます力を入れていきたい」と述べた。

記念講座は14日まで。今後も不定期に開催される予定。〔共同〕

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