2018年1月19日(金)

日本初のセルラーV2X実証実験、日産など開始

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科学&新技術
BP速報
2018/1/13 8:00
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日経テクノロジーオンライン

出所:日産自動車

出所:日産自動車

 米Qualcomm(クアルコム)は2018年1月12日、独Continental、スウェーデンEricsson、日産自動車NTTドコモ沖電気工業との連携による日本初のセルラーV2X(C-V2X:Cellular Vehicle-to-Everything)実証実験を2018年から開始すると発表した。日産も同社ニュースリリースにて公表している。3GPPリリース14で規定されている、基地局を介さない端末間直接通信技術を用いて、C-V2Xの各種評価を行っていく。

 C-V2Xは、広域通信やクラウド通信などが可能なことから、前方車両の先や交差点など、NLOS(non-line-of-sight:見通しの悪い環境)で、ミリ波レーダーやレーザースキャナー(LIDAR)、各種カメラシステムといった車両搭載センサー機能を補完するものとして期待が高まっている。

 実証実験では、5GHz帯で、通信距離や、信頼性、低遅延性を確認すると共に、LTE-Advanced(LTE-A)ネットワークとの相互補完効果についても調査する。V2V(Vehicle to Vehicle:車両間通信)、V2I(Vehicle to Infrastructure:車両とインフラ間通信)、V2P(Vehicle to Pedestrian、車両と歩行者間通信)には、C-V2X直接通信を、V2N(Vehicle to Network:車両とネットワーク間通信)にはLTE-Aを使って実験を行う。

 実験に当たってContinentalは、Qualcommの「9150 C-V2Xチップセット」搭載「C-V2X Reference Design」とGNSS(Global Navigation Satellite System)を使ったコネクテッドカーシステムを日産車両に構築。日産は、V2X活用事例選定とC-V2X技術評価用指標を含むテストシナリオ構築を行う。沖電気は、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)関連インフラ導入実績を踏まえ、V2Iによる各種アプリケーションを検証。使用するRSU(Road Side Unit、道路に設置して車両などの直接通信を行無線装置、路側機)は、Qualcomm「C-V2X Reference Design」で構築する。

 直接通信とネットワーク間の通信相互補完については、Ericssonが、直接通信とLTE-A技術を融合したV2Nの用途を検討、ドコモがLTE-AネットワークとV2Nアプリケーションを提供し、通信による車両安全性向上に向け、その効果を確認していく。

 今回の実験結果は、各種車両通信エコシステム開発に反映すると同時に、3GPP 5G NR標準化活動貢献にもつなげていくという。

(テカナリエ 加藤樹子)

[日経テクノロジーオンライン 2018年1月12日掲載]

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