2018年1月21日(日)

全国初、民間施設を高速道ICに直結

科学&新技術
BP速報
2018/1/13 6:00
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日経コンストラクション

 高速道路と沿線の民間施設を直結するインターチェンジ(IC)が全国で初めて三重県多気町に設置されることになった。飲食や宿泊などの複合施設の建設を予定している民間企業がIC設置を提案。同社が費用を負担して、ETC専用の簡易なIC(スマートIC)を整備する。多気町が申請した整備方針を、国土交通省が2017年12月26日に認定した。

アクアイグニス多気の完成イメージ図(資料:アクアイグニス)

アクアイグニス多気の完成イメージ図(資料:アクアイグニス)

 国交省は地域の活性化に生かすことを目的に、民間施設に直結するICの建設を認める制度を2017年度に創設した。ICは民間施設の利用者以外も使えるようにする。

 高速道路と民間施設を直結する道路は、用地取得も含めて民間企業が費用を負担して整備する。整備後の直結道路は、地元の自治体に無償譲渡して管理を委ねる。ただし、高速道路から分岐する箇所など、高速道路会社に管理を委託する方が合理的な場合は、事業ごとに関係者間で協議して管理方法を決める。

 ETCのゲートなどの料金徴収施設は、料金収入を得る高速道路会社が設置する。

高速道路と施設をつなぐ直結路は民間企業が整備し、整備後は地元の自治体に無償譲渡する(資料:国土交通省)

高速道路と施設をつなぐ直結路は民間企業が整備し、整備後は地元の自治体に無償譲渡する(資料:国土交通省)

■20年2月に開業予定の複合商業施設

 多気町では、民間企業の「三重故郷創生プロジェクト」が事業主体となって建設する商業施設「アクアイグニス多気(仮称)」と近畿自動車道伊勢線をスマートICで直結させる。同社は、温泉施設などを手掛けるアクアイグニス(東京都中央区)、イオンタウン(千葉市)、ファーストブラザーズ(東京都千代田区)、ロート製薬(大阪市)の4社が設立した合同会社。

 アクアイグニス多気は薬草や健康、食を切り口とした滞在型の複合施設。宿泊施設のほか、産直市場なども設ける。伊勢線に隣接する面積115haの事業予定地は取得済みで、18年3月にも着工し、20年2月の開業を目指す。

 総事業費は約180億円。このうち、高速道路と民間施設を直結する道路の整備費用は10億円程度とみられる。

 一方で、民間施設に直結するスマートICの整備を促進するため、国交省は整備費用の一部を民間事業者に無利子で貸し付ける制度を創設する。18年度予算案に盛り込んだ。

(ライター 山崎一邦)

[日経コンストラクションWeb版 2018年1月12日掲載]

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