2018年1月18日(木)

両陛下、退位前に沖縄へ 3月に慰霊や離島訪問

社会
2018/1/12 16:02
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 天皇、皇后両陛下が3月下旬に沖縄県を訪問されることが12日、分かった。宮内庁関係者によると、本島にある戦没者追悼施設で慰霊するほか、日本最西端にある与那国島で島民と懇談される。同月27日から2泊3日の日程が軸。2019年4月の退位を控え、在位中の沖縄訪問は今回が最後となる可能性が高い。

 両陛下の沖縄訪問は皇太子ご夫妻時代も含め、今回で11回目。宮内庁関係者によると、今回は退位の日が目前に迫るなか、両陛下が強く望まれたという。

 両陛下は沖縄返還から3年後の1975年7月に初訪問して以来、糸満市のひめゆりの塔や沖縄平和祈念公園などを訪れ、戦争の犠牲者の冥福を祈られてきた。

 直近で訪問した14年6月には、米潜水艦に撃沈された沖縄の疎開船・対馬丸に関する資料などを展示する対馬丸記念館(那覇市)を視察された。対馬丸の犠牲者については「私と同じ年代の多くの人が含まれており、本当に痛ましいことに感じています」と述べられたこともある。

 沖縄は太平洋戦争で住民を巻き込む国内唯一の地上戦が起きた激戦地で、20万人超が犠牲となった。72年までは米軍統治下に置かれた。陛下は沖縄戦が終結した6月23日を終戦記念日や広島・長崎の原爆の日とともに「忘れてはならない4つの日」として、沖縄に心を寄せてこられた。

 両陛下は戦後50年の節目だった95年に沖縄、広島、長崎、東京大空襲の慰霊堂を巡り、「慰霊の旅」に熱心に取り組まれてきた。戦後60年の05年に米サイパン島、戦後70年の15年にパラオのペリリュー島、翌16年にフィリピンにも足を運び、海外の激戦地でも戦没者慰霊と遺族との交流に力を入れられた。

 今回の沖縄訪問では、与那国島にも足を運ばれる。地元住民と交流し、伝統文化などに触れるのが目的だ。陛下は退位の意向をにじませた16年8月のお言葉の中で、遠隔の島々への旅を大切な象徴行為と述べられた。沖縄県の離島では04年に宮古島と石垣島、12年に久米島を訪問。17年11月には鹿児島県の離島3島を訪ねられている。

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