2018年7月22日(日)

日本サッカー世界への挑戦

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初戦で見えた 森保五輪監督、まずメンタル改造を
サッカージャーナリスト 大住良之

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2018/1/12 6:30
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 2020年の東京五輪を目指すチームが本格的に動き出した。

 元広島の森保一監督が昨年10月にこのチーム(1997年以降生まれの選手たちで構成)の監督に就任。12月にタイで開催された親善大会に出場したが、Jリーグ閉幕直後ということもあってこの年代の主力はまったく招集できなかった。年が明けて1月9日に開幕したU-23アジア選手権2018中国大会が、実質的なスタートとなった。

鮮やかな先制点もその後は…

 今大会は上海の衛星都市といっていい中国南部・江蘇省の4都市が舞台。1月10日、日本は揚子江に面した江陰市の江陰スポーツセンターで初戦をパレスチナと戦った。

 立ち上がりから日本が圧倒的にボールを支配し、右MF藤谷壮(神戸)を使って繰り返しチャンスをつくるなか、20分、最終ラインからもち上がったDF板倉滉(川崎、18年シーズンは仙台でプレー)がMF井上潮音(東京V)とのパス交換でペナルティーエリア前まで前進、鮮やかに左隅に決めて先制した。

鮮やかに先制ゴールを決めた板倉(右奥)=共同

鮮やかに先制ゴールを決めた板倉(右奥)=共同

 ところが、それまで借りてきた猫のようだったパレスチナがこの1点を境にがぜん奮起し、後半に入ると日本を上回るチャンスをつくっていつ同点にされても不思議でない展開となった。日本は相手の雑なシュートもあってなんとか無失点で切り抜け、1-0の勝利をつかんだが、苦しい試合内容だった。

 14年に第1回が行われ、2年ごとに開催されているU-23アジア選手権。偶数回は五輪イヤーと重なり、五輪予選を兼ねる大会となる。前回、16年にカタールで開催された第2回大会は、手倉森誠監督率いるU-23日本代表が韓国の気の緩みをついて0-2からの大逆転で優勝を飾り、リオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した。

五輪見据えU21で臨む日本

 奇数回の今回は五輪とは無関係。しかし日本は第1回(ベスト8)と同様、2年後のオリンピックを目指すU-21で参加している。アジアのなかでもフィジカルでは劣る日本。この年代での2歳の差は、想像以上のハンディといえる。

 だが、森保監督はこの大会にもベストメンバーを招集したわけではない。FW堂安律(オランダ・フローニンゲン)など海外のクラブでプレーする選手は今回対象外とされた。それだけでなく、DF中山雄太(柏)など昨季のJリーグでフルに戦った選手も休養させるために除外した。さらには、昨年12月の東アジアE-1選手権で日本代表に招集されたMF初瀬亮(G大阪)は、直前の負傷で欠場となった。

初の公式戦で白星スタートを切った五輪代表の森保監督=共同

初の公式戦で白星スタートを切った五輪代表の森保監督=共同

 初戦を前に一緒に練習できたのは、1月2日に始まった国内合宿を含めてわずか8日間。そのなかで、森保監督は自らが広島の監督時代に使った3-4-2-1システムでスタートを切った。

 GK小島亨介(早大)、DF庄司朋乃也(金沢)、立田悠悟(清水)、板倉、MFは右に藤谷、左に浦田樹(北九州)、ボランチに神谷優太(湘南→愛媛)と井上、「シャドー」に三好康児(川崎→札幌)、岩崎悠人(京都)、そしてワントップにFW小松蓮(産業能率大)。このうち、GK小島、DF板倉、MF三好、岩崎の4人は昨年のU-20ワールドカップに出場した経験をもっている。

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