米商議所会頭「NAFTA離脱誤り」 トランプ政権けん制
【ニューヨーク=稲井創一】米商工会議所のトーマス・ドナヒュー会頭は10日の年頭講演で「北米自由貿易協定(NAFTA)から離脱するのは致命的な誤りだ」と述べ、協定から離脱も辞さないとするトランプ米政権を強くけん制した。
NAFTAが1400万人の米雇用を支えているとも指摘。「NAFTAはエネルギーやデジタル貿易のルールを加味しながら発展させるべきもので、閉ざしてはならない」とした。
一方、中国に対しては市場開放や知的財産の盗用などの問題に積極的に取り組むようトランプ政権に促した。中国の国家資本主義に対抗するため欧州や日本などと協力する必要性も強調した。