2018年7月23日(月)

さいたま市、働きやすい中小企業を表彰

2018/1/9 22:00
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 さいたま市は9日、働きやすい職場づくりに積極的に取り組む中小企業を表彰する男女共同参画推進事業者表彰式を初めて開いた。小規模事業者の取り組みを促そうと創設した制度で、5社を選考した。包括連携協定を結ぶ企業などとイクボス共同宣言式も開催。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の先進的な取り組みを広報し、市内に広めたい考えだ。

仕事と家庭の両立などに先進的に取り組む企業5社を表彰した

 男女共同参画推進事業者表彰は、常時雇用の従業員が300人以下の事業者が対象。2017年度は9~10月に職場環境の改善などの取り組みを進める事業者を募集し、応募した5社全てを表彰することにした。

 美容サロン事業のアイエフラッシュ(南区)は女性管理職育成など女性の活用を積極的に進めるほか、業界では珍しい時短制度や週休3日制度を設けて仕事と子育ての両立を後押しする。美容業は人手不足が続くが「女性が働きやすい環境を整えることで、東京や群馬からも人材が集まってきている」(南まゆ子社長)という。

 潤滑剤製造のハーベス(浦和区)は誕生日休暇を設けたほか、部署ごとの有給休暇取得率を公表するなどして消化率70%以上を目指している。徳永秀一朗総務人事部担当部長は「働きやすい環境づくりで社員の満足度が上がれば人材が定着するほか、顧客への対応など業務の向上にもつながる」と説明する。

 このほか、社会福祉法人育成会(大宮区)、製造業の協和精工(岩槻区)、印刷業の田中産業(中央区)を表彰。各社の取り組みは市の情報誌「You&Me~夢」や市のホームページなどで紹介する。

 女性活躍推進法では301人以上を雇用する事業者は行動計画の策定・届け出が義務付けられているが、300人以下は努力義務にとどまっている。今回の5社は従業員数が200人以下で、中小企業でも優れた取り組みがあることを知ってもらう狙いがある。

 表彰式と合わせ、包括連携協定を結ぶ生活協同組合コープみらい、埼玉りそな銀行、武蔵野銀行、イオンリテール、損害保険ジャパン日本興亜、東京海上日動火災保険、日本郵便、あいおいニッセイ同和損害保険の8社、大学コンソーシアムさいたまとイクボス共同宣言式も開催。シンポジウムで各社の取り組みを紹介し、部下のワーク・ライフ・バランスを考え、自らも仕事と私生活を楽しむイクボスの精神を地域全体に普及させていくことを確認した。

 市男女共同参画課によると、市内では全国に比べ女性の30~40代の就業率の下がり方が顕著だ。16年度の男女共同参画に関する市民意識調査で、女性が結婚・出産後も働き続けるために必要なことを聞いたところ、保育施設の充実が最多だったが、勤務形態や家族の理解を求める声も多かった。同課は「男女ともに働きやすい環境を市内で広げていきたい」と話している。

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