福岡市で成人式、9000人参加 「世界股にかける大人に」
成人の日を迎えた8日、九州の各地で成人式が開かれた。昨年より338人多い1万6260人が新成人となった福岡市では、約9000人がマリンメッセ福岡(博多区)での式典に臨んだ。会場では華やかな晴れ着や真新しいスーツに身を包んだ新成人が、友人らと談笑したりスマートフォンで写真を撮り合ったりして大人への門出を喜んだ。

「福岡はアジアに近く、たくさんの外国人が訪れる街になってほしい」と話した坂本大成さん(20)は、今年から米国の大学で経営学を学ぶといい、「将来は外資系企業に就職し、世界を股にかける大人になりたい」と力を込めた。久留米大学に通う溝田千夏さん(20)は「患者さんの気持ちが理解できる看護師になり、地元で働きたい」などと抱負を語った。
式典に出席した高島宗一郎市長は「これからの人生良いことだけではないと思うが、親や友達、社会、環境のせいにせず、自分の意志と行動で人生を前向きに切り開いてほしい」と祝辞を述べた。