JR西副社長を降格、社長ら報酬返上 新幹線台車亀裂で

2018/1/5 20:09
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JR西日本は5日、昨年12月に東海道・山陽新幹線が台車に亀裂が入った状態で運行をした問題を受け、社長ら12人の処分を発表した。来島達夫社長が報酬の50%を3カ月間返上。5日付で鉄道担当の吉江則彦副社長が取締役に降格し、後任に緒方文人取締役が就任した。今回は異常を感知しながら運行を続けた人的ミスとし、亀裂の原因については調査中だ。

役員の報酬返上や安全確保の新体制について説明するJR西日本の来島社長(5日午後、大阪市北区)

役員の報酬返上や安全確保の新体制について説明するJR西日本の来島社長(5日午後、大阪市北区)

5日に会見した来島社長は「新幹線の運行管理者の教育が曖昧であり、安全マネジメント体制に不備があった2点の経営責任を取る」と説明した。来島社長ら11人の役員が報酬の一部を返上。車両管理担当の部長は戒告とした。今回の重大なトラブルは組織の問題と捉え、乗務員らの処分はなかった。

早期に安全マネジメント体制を再構築するため、5日付で副社長を2人から4人に増やした。新たに設けた新幹線担当の副社長に平野賀久取締役が、企画や総務担当に二階堂暢俊取締役が就任した。流通などを担当する長谷川一明副社長は留任する。「各部門の執行の責任を明確にすることで経営課題を迅速に解決する」(来島社長)

2月に車両に乗って異常を点検する保守体制も強化する。現在は駅から離れた場所から異常時に担当者が駆けつけていたが、今後は担当者を増やして岡山駅などに常駐させる方針だ。8日には経営陣と社外の有識者による有識者会議を設置し、3月末に今回の重大なトラブルの検証内容に対する評価や提言をまとめる。

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