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ここぞの伝統 FW勝負 大体大がAリーグ復帰
関西大学ラグビー入れ替え戦

2018/1/6 6:30
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2017年12月10日に行われた関西大学ラグビーの入れ替え戦で、大阪体育大(Bリーグ1位)が摂南大(Aリーグ8位)を28-17で破り、Aリーグへの復帰を決めた。かつてFWの屈強さから「ヘラクレス軍団」と呼ばれた伝統校の、3年間にわたる雌伏の時を経ての"凱歌(がいか)"だった。

京都・宝が池球技場での一戦は逆転に次ぐ逆転の熱戦になった。先制した大体大だが、残り20分を切った時点では14-17と3点のリードを許していた。

入れ替え戦に勝って喜ぶ大体大フィフティーン(17年12月)

入れ替え戦に勝って喜ぶ大体大フィフティーン(17年12月)

ここからAリーグ復帰への思いが一段とにじみ出る。後半24分、ラインアウトからモールをつくるとFWの集団にバックスも加勢。9人の固まりで一気に押し切り、逆転のトライを挙げた。同38分にはだめ押しのトライ。自慢のFWを前面に押し出した戦いが実を結んだ。

16年度もBリーグ1位で関西大との入れ替え戦に臨んだが、結果は10-10。引き分けの場合は上位リーグのチームが残留する規定のため、惜しくも昇格を逃した。1点に泣いたチームで特に捲土重来(けんどちょうらい)の思いにかられたのが、けがのため客席から試合を見守った4年生のCTB森林啓斗。あまりの悔しさから「わざと単位を落として」留年、5回生としてチームに残ることを決めた。

今回の入れ替え戦では摂南大のトンガ出身の巨漢、トゥア・サミソニを1人で倒すなど再三好守を見せた。「授業がないのでラグビー一筋」で打ち込んだ日々が報われた森林に、客席から「来年も!」と再留年のラブコール。さすがにこれ以上とどまるはずもなく、春にはトップリーグのチームに進む予定だ。

大体大は坂田好弘監督時代の1980年代、当時では珍しかったウエートトレーニングを本格的に導入。平均体重約100キロで「ヘラクレス軍団」の異名を取ったFWを軸に、Aリーグで5度の優勝を果たした。12年度限りで坂田氏が退任し、中谷誠氏が後任に就いたものの強化が滞り、14年度に入れ替え戦で敗れてBリーグに降格。以来3シーズン、辛酸をなめてきた。

Aリーグ時代にしのぎを削った京都産業大の大西健監督から「おまえたちと京産で関西を支えていかな、いかん」と発破を掛けられてきた中谷監督。鍛え直したFWを武器に入れ替え戦を制し、「体大のラグビーを実践してくれた」と感無量の面持ちで選手をたたえた。

「スタート・アゲイン」をスローガンに臨んだ今季。無念の引き分けを喫した昨季の雪辱を果たし、来季に向けて価値ある再スタートを切った。

(合六謙二)

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