岐阜市、小中教員に夏休み16連休 日直なしで閉校
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岐阜市教育委員会が、2018年の夏休みから市立の全小中学校と特別支援学校で、補習や部活動の指導を原則として行わず、日直も置かない「学校閉庁日」を16日間連続で設けることが5日、分かった。閉校期間の設置で、教員の長時間労働を是正するのが狙い。
市教委によると、期間中は、教員を対象とした会議や研修は開催しない。保護者から緊急連絡があった際は、市教委の職員が専用の携帯電話で対応する。全国大会が近いなどの場合は、例外として部活動の指導を認める方針。
校長会で周知し、教育委員会で認められれば、18年は8月4~19日に実施する予定。市教委は「有給休暇や夏季特別休暇が取りやすくなる。しっかり休んでもらいたい」としている。
同市では従来、一部の学校が夏休みに3日ほど閉校していたほか、年末年始は全校で閉庁日を設けていた。
文部科学省が教員の働き方改革に向け昨年末に公表した緊急対策では、一定期間の学校閉庁日を設定するよう促すと明記している。横浜市教委も、夏休みに最長14日間の閉庁日を設けるように学校に通知を出している。
〔共同〕