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NY株、初の2万5000ドル 原油・金にもマネー流入

【ニューヨーク=山下晃】4日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が3日続伸し、初めて2万5000ドル台に乗せて取引を終えた。米国をはじめ世界で景気の拡大は続くとの見方は多い。2017年末以降、世界の主要株式だけでなく、原油や金など幅広い資産にも投資マネーが流入している。一方、上昇が急ピッチとあって市場では調整を警戒する声もある。

ダウ平均の終値は前日比152ドル45セント(0.6%)高い2万5075ドル13セント。投資家が目安とするS&P500種株価指数、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合株価指数も上昇し、連日で主要3指数がそろって過去最高値を更新した。

4日に米民間会社が公表したADP全米雇用リポートでは、17年12月の米雇用者増加数が事前の市場予想を大きく上回った。欧州各国の景気指標も軒並み良好で、17年の世界株高の土台となった「世界同時好況」が18年も継続するとの見方を後押しした。

米長期金利の指標となる米10年物国債利回りは一時前日終値比で0.04%高い(価格は安い)2.48%まで上昇した。金利の上昇は金融株への買いを誘った。

ダウ平均の上昇ペースは異例の速さだ。初めて2万4000ドル台に乗せた17年11月30日から2万5000ドル超えまでは23営業日かかっただけだった。1000ドル上げに要した日数としては過去最短となる。米国では17年末に税制改革法案が成立し、18年から米国企業は法人減税の追い風を受ける。

市場では米企業収益の順調な伸びや低水準の金利が引き続き株式相場を支えるとの見方が多い。ヌビーン・アセット・マネジメントのボブ・ドール氏は「18年は軟調な場面があるだろうが上昇基調は続く」と予想する。

日本株も18年に入って堅調だ。5日は朝方から自動車や機械、銀行など主力株が上昇し、トヨタ自動車は一時約2年ぶりの高値まで買いが進んだ。

投資マネーは株式だけでなく、国際商品にも流れ込んでいる。ニューヨーク市場の原油先物は4日、1バレル62.01ドルと終値として約3年1カ月ぶりの高値をつけた。米東部などの寒波で暖房燃料の需要は拡大しており、需給は引き締まりそうだ。主要産油国イランで続く反政府デモを受け「米国が経済制裁を強化し、イランの原油輸出が制限される懸念がある」(楽天証券の吉田哲氏)点も押し上げ要因だ。

安全資産とされる金は約3カ月ぶりの高値圏にある。地政学リスクを受けた投資マネーの受け皿になっており、ニューヨーク金先物は4日まで10営業日続伸し、1トロイオンス1321ドル台に乗せた。

市場では上昇ペースの速さを警戒する声もある。特に米国と北朝鮮の関係が悪化すればリスク資産を売る動きが広がるとの見方は根強い。

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