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普段使い南部鉄器を 新ブランド、若手育成も

岩手県の伝統工芸品である南部鉄器を製造・販売する「タヤマスタジオ」社長の田山貴紘さん(34)が、異業種の30代の仲間と新ブランド「kanakeno(カナケノ)」を立ち上げた。目指すのは日常で使い続けることができる鉄器作りとその魅力を広めること。職人の高齢化や後継者不足が課題となる中、若手育成にも取り組む。

新ブランドは、東日本大震災の復興に携わるNPO法人メンバーの伊藤大介さん(38)らと共に2016年12月に創設。鉄瓶で湯を沸かすと溶け出る赤黒いさびの一種「金気」に、助詞の「の」を付けた造語で、「金気やさびが厄介」という鉄器のマイナスイメージを打ち消し、手間を掛けて長く使う魅力を伝えたいとの思いを込めた。

このため購入後のサポートにも力を入れる。さびや着色の直しを行ったり、会員制交流サイト(SNS)で普段の手入れ方法などの疑問に答えたりしている。

南部鉄器の職人は一人前になるのに10年かかるといわれる。田山さんは13年1月、約6年間勤務した会社を辞めて職人の父、和康さん(67)に師事。鋳型作りや鉄瓶の研磨などで失敗を繰り返しながら、約2年で何とか商品になる鉄瓶を完成させることができたが「職人としてはまだ半人前。修業は続く」と言う。

現在、カナケノで鉄瓶作りに取り組むのは田山さんを含め20~40代の5人。経験が浅く、研さんの毎日という。田山さんは20年までに若者10人を増やし、南部鉄器の次世代を担う職人に育てたい考えだ。

鉄瓶は受注生産で税抜き6万円。田山さんは「伝統工芸品としても、日常で使う道具としても魅力ある南部鉄器を目指したい。今は鉄瓶生産だけだが、今後は鍋やフライパンなど、商品の種類を増やしていく」と意気込んでいる。〔共同〕

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