2018年7月20日(金)

2018年の世界10大リスク、首位は「中国の影響力拡大」

2018/1/2 20:04
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 【ニューヨーク=稲井創一】米調査会社ユーラシア・グループは2日、2018年の世界における「10大リスク」を発表し、中国の影響力拡大を首位に挙げた。人工知能(AI)などの最新テクノロジー分野で、中国が世界的に影響力を行使する機会が増えると予測した。北朝鮮やシリアなどで偶発的な衝突が起きるリスクも指摘した。

 同調査会社は年頭に、その年の世界の政治・経済に大きな影響を与えそうな事象を予測している。17年の10大リスク首位は「独立した米国」だった。「米国第一主義」を掲げるトランプ米大統領の登場で、米国が世界の諸問題解決でのリーダーシップをとらなくなり、世界が不安定化するリスクを的中させた。

 18年は国際的に中国の影響力が強まるとみる。中国は広域経済圏構想「一帯一路」やインフラ投資などを通じて、関係国への影響力を強めると予測。存在感の低下する米国の間隙(=真空状態)を突くように中国が台頭する状況を、ユーラシア・グループのイアン・ブレマー社長は「中国は真空状態を愛す」と独特の表現で評した。

 テクノロジー面でもAIやスーパーコンピューターの分野で中国の技術力が高まり、IT技術を独占してきた米国とのあつれきが強まるという。

 2位は「偶発的なアクシデント」。米欧など先進国の影響力が弱まっていることから、北朝鮮やシリアなどで国際的な紛争が起きるリスクが高まっていると指摘した。

 日本企業に関係が深い項目として、4位に「メキシコ」が挙げられた。18年に予定される大統領選で反米を掲げる候補が当選すれば、外資導入など従来の経済重視路線が変更を迫られ、進出する日本企業も影響を受けかねないと指摘した。

 このほか、5位には核合意を巡って関係悪化が進む「米国・イラン関係」を、8位に欧州連合(EU)離脱の実質的な交渉期限が迫る「英国」などを挙げた。

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