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金正恩氏「核のボタンが私の机に」 新年演説で威嚇

平昌五輪「派遣の用意」

【ソウル=山田健一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は1日、2018年の「新年の辞」を発表した。17年に打ち上げた大陸間弾道ミサイル(ICBM)に触れ、「国家核戦力完成の歴史的大業を成就した」と表明。「核のボタンは私の事務室の机の上にいつも置かれているのが現実だ」と米国を威嚇した。一方で2月に開幕する韓国の平昌冬季五輪に「選手団を派遣する用意がある」と語り、米国と全面対決を望まない意向ものぞかせた。

新年の辞は午前9時(日本時間同9時半)から国営メディアの朝鮮中央テレビが放映。薄い水色のスーツ姿で登壇した正恩氏は、演説で「(北朝鮮は)いかなる核脅威にも対応できる。米国が冒険的な火遊びをしないようにする、強力な抑止力がある」と国家核戦力の完成を自ら宣言した。

正恩氏は「米国本土全域がわれわれの核攻撃の射程圏内にある」と強調。「米国は決して我が国を相手に戦争できない」とも主張した。聯合ニュースは、同氏の発言が、核弾頭を搭載したミサイルの「実戦配備を示唆した」との見方を伝えた。

同氏は17年の新年の辞でICBMの「発射実験準備が最終段階にある」と明かし、朝鮮半島を巡る米朝間の緊張が一気に高まった。1年間の成果を「核戦力の完成」という表現でアピールし、北朝鮮国内の結束をはかる狙いとみられる。「完成」を受けて、北朝鮮が挑発をやめて国際社会との対話に乗り出すかが今後の焦点になりそうだ。

兆しはある。約30分間の演説の終盤。正恩氏は平昌冬季五輪に言及し「大会が成功裏に開催されることを心より願う」と語った。北朝鮮は、韓国が望む同五輪への選手団派遣について意思表明を避けてきたが、「南北当局が至急に会うこともできる」と前向きな姿勢を示した。

18年は北朝鮮にとって建国70年の節目の年になる。北朝鮮と韓国の双方が重要行事を控える機会をとらえて、北朝鮮が国際社会との対話を探る可能性が出ている。

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