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サッカーW杯、ハリル監督が選手に求めるもの

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2018/1/3 6:30
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 4年に1度の祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会がいよいよ6月に幕を開ける。6大会連続出場の日本にとって、ここから6カ月は仕上げのとき。「101%だと胸を張れるコンディション、何ものも恐れぬ果敢さを携えてロシアへ乗り込む」。半年後の大勝負へ、ハリルホジッチ監督が記者団に思いの丈を語った。

 ――W杯まで半年。この最終段階で何が重要になりますか。

 「W杯への仕事はすでに始まっています。スタッフとミーティングを重ね、すべてがうまくいくように親善試合もアレンジを進めています。事前合宿を日本で、その後にオーストリアへ移り、W杯前にカザン(ロシア)へ入ります。準備のディテールを詰めています」

 ――4年前、同じようにアルジェリアを率いてW杯へ臨んだ経験があります。

 「それも生かし、細部まで詰めます。練習会場をどこに定め、試合の前後では移動してから練習するのか、練習してから移動するのか。事前合宿でいえば、アルジェリア代表監督のときは初日に選手は1人だけでした。リーグ戦や休暇が終わるタイミングがそれぞれ違いますからね。そういった要素も踏まえていきます」

「W杯マインド」植えつけたい

「真実はピッチの上にある」とハリルホジッチ監督

「真実はピッチの上にある」とハリルホジッチ監督

 ――デュエル(1対1での攻防)、闘争心の必要性を強調されてきました。この半年、改めて選手に植えつけたいものは。

 「“W杯マインド”ですね。W杯とは、何パターンものディテールを準備して臨むべきもの。細かい判断を間違わぬよう、代表監督として考えねばならない」

 「W杯で結果を残したいのなら、いま変えねばならないことがあります。たとえばJリーグ所属の選手たち。測定すると、9割の選手が体脂肪率で問題ありとの結果が出ます。うれしくない現実です。海外でプレーする選手にそうした問題はありません。もちろん、みんなW杯でプレーしたいはず。しかしそれに値する状態へ自分を持っていかねばなりません」

 「体脂肪率を測るのは、自分の体が戦う準備ができているかを測るためです。より走れる体になり、ケガも減ります。理想では9~10%でいてほしい。それには生活習慣、食生活、トレーニングをケアしなければなりません。日本は野菜も肉も世界最高クラス、素晴らしい。それが“よすぎる”のか、あるいは酒を飲んでしまうのか。あるいは練習のインテンシティー(強度)、質や量が足りないのかもしれません」

 「ここからは代表の候補リストを絞っていきます。選手はそこへ残る戦いをしてほしい。やる気がある、と口で言うのは簡単。その意欲はピッチで見せねばなりません。『W杯へ行きたい』という選手がいても、体脂肪率が15%では準備ができていないということです。皆さんの目にいいと映る選手のなかにもそんな状態の選手がいます。真実はピッチの上にあります。現時点でメンバー入りが確約された選手は一人もいません。一人ひとりが自分をベストコンディションにしていく努力をしないといけません」

 「常に、日本選手を進化させたいと思っています。たとえばメンタルやコミュニケーション。現代サッカーには不可欠です。E―1選手権の韓国戦では、相手がけんか腰でアグレッシブにきているのに、こちらは応じませんでした。FW川又(磐田)が悪意のあるタックルで倒されました。レッドカードでもおかしくないプレーでした。だから彼を呼んで言ったんです。『やり返すくらいでいけ』と。日本には激しくいけば、おとなしくなって何もできないと見なされては何の得にもならない。チームのための努力、献身、アグレッシブさを最大値にまで高めておかねば」

 「W杯では我々より強いチームと戦うことになります。だから規律、戦術を守り、相手より多く走らないといけません。そして果敢に挑む。そうして初めて、勝利の可能性が見えてくる。日本は格下。W杯のレベルまで自分たちを引き上げないと」

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