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貴乃花親方、弁明に矛盾 理事会が解任提案

2017/12/28 22:21
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 日本相撲協会は28日の臨時理事会で貴乃花親方(元横綱)の理事解任を評議員会に提案することを決めた。弟子の貴ノ岩が暴行を受けてから2カ月余り。被害者側の立場にあるものの、警察に被害届を出しながら協会には報告しなかったり、その後の調査にも非協力を貫いたりした姿勢は事態収拾を遅らせ、角界のイメージを傷付けたと判断された。

日本相撲協会の臨時理事会に臨む貴乃花親方(28日午前、東京・両国国技館)

日本相撲協会の臨時理事会に臨む貴乃花親方(28日午前、東京・両国国技館)

 協会の危機管理委員会による貴乃花親方の事情聴取は25日にようやく実現した。沈黙を守ってきた同親方の弁明が注目されたが、一般的な常識とかけ離れた内容や矛盾が多く、説得力には乏しい。「理解することができない」と話した危機管理委の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)の困惑はもっともだろう。

 事件発生直後からかたくなにコミュニケーションを拒む貴乃花親方の姿勢は尋常ではない。理事会で自身の処遇や暴力再発防止への意見を述べる機会があっても沈黙を貫いた。冬巡業を休んだ貴ノ岩の診断書を出さず、催促のためにたびたび部屋を訪れる使者に居留守を使ったこともある。

 初場所後には次期理事候補選が予定される。貴乃花親方も立候補できるため、このタイミングでの理事解任は大きな痛手にならないとの声もある。だが組織のルールを無視し、理事としての資質が問われるに至ったいま、これまでのように票が集まるか。前回の理事長選では貴乃花親方に投票した理事も、この日の理事会では解任を求める側に回った。

 仮に身内の支持を得ても、理事に戻るには外部有識者らで構成するその後の評議員会でも選任を受けなければならない。相撲協会と同じ公益財団法人の日本バレーボール協会では6月、理事候補として評議員会に諮られた当時の会長が選任を受けられず、会長不在となる事態が起きた。再起へのハードルは低くない。(吉野浩一郎)

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