大型太陽光発電、規制へ 静岡・伊東市が条例素案
静岡県伊東市は大規模太陽光発電の設置を規制する条例素案をまとめた。2018年の市議会3月定例会に提出し、成立後周知期間を経て、7月1日の施行を目指す。市内の八幡野地区では敷地面積約100万平方メートルの大規模施設の計画が進み、市や住民が景観や自然保護から反対を申し入れている。規制条例の制定で、今後の開発に歯止めをかける狙いだ。
市内全域を抑制地域と位置付け、事業区域が1000平方メートル超、総発電出力が50キロワット以上の施設を対象にする。事業者には地域住民に対する説明会の実施と市長の同意、事前の届け出などを求める。太陽電池モジュールの総面積が1万2000平方メートル超の事業には同意しない。
八幡野地区の事業は条例施行前に着工し、条例が適用されない可能性が高いという。
伊東市は土地利用の指導要綱は定めているが、大規模太陽光発電への拘束力はなかった。市は18年1月24日まで、素案に対する意見を募ることにしている。
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