2019年8月21日(水)

三菱ガス化学、完全人工光による工場野菜生産事業参入

2017/12/28 23:00
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日経テクノロジーオンライン

三菱ガス化学は、完全人工光型植物工場を建設して、工場野菜生産事業に参入することを発表した。同社の製造・研究開発拠点として2017年4月に竣工した「QOLイノベーションセンター白河」(福島県白河市)内に植物工場を建設し、日産2.6トン(1株80グラムのリーフレタス換算で3万2000株)の葉菜類生産設備で、日本最大級となる見込みだ。

完全人工光型植物工場では、光源にLEDのみを使用する。一般に植物工場では、光、温湿度、二酸化炭素濃度、水分、栄養分などの環境条件を制御しながら、植物を栽培する。土地面積当たりの生産量が多いことや、天候や土壌など自然環境の影響を受けないこと、水の使用量が従来の半分程度といった特徴がある。

生産プロセスにおける高度な環境制御が生産性に大きな影響を与えるが、これが「化学産業にも通ずる特徴」(同社)とする。同社が化学品の製造プロセスで培った環境制御のノウハウを生かして、効率的な運営を行い、収益性を確保した事業性のある植物工場を目指すという。

また、同社は食品の洗浄に使用される過酸化水素や過酢酸製剤、食品を酸素劣化から守る脱酸素剤、各種機能性樹脂フィルムなどを手がけている。これらを工場野菜生産事業に応用し、食品の品質を長期間保ち、競争力の向上とともにフードロスの削減などにも貢献できるとしている。

今回の事業は、大規模な完全人工光型植物工場の運営や生産品の販売を行うベンチャー企業のファームシップ(東京・中央)と協業して推進する。新設する植物工場は、2019年春の竣工を予定しており、延べ床面積約8000m2(平方メートル)、総投資額は20億円以上を予定している。

(日経テクノロジ-オンライン 森元美稀)

[日経テクノロジーオンライン 2017年12月28日掲載]

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