2018年9月22日(土)

米年末商戦の好調続く、前年比5%増 小売り業の業績改善に期待高まる

2017/12/27 22:00
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 【ニューヨーク=平野麻理子、河内真帆】今年の米年末商戦は拡大を続ける景気を反映し、好調さが鮮明になっている。クレジットカード大手マスターカードが26日発表した11月1日から12月24日までの小売売上高は前年同期比4.9%増だった。2011年以来の伸び率で、小売業全体に業績改善への期待が高まっている。

買い物客でにぎわう米百貨店(22日、ニューヨーク)

 マスターカードの利用・決済状況をまとめた調査「スペンディング・パルス」によると、特にネット通販が好調で、オンラインの売上高は前年同期比18.1%増えた。マスターカードは「小売業にとって勝利のホリデーシーズンになった。力強い米経済が売り上げ増に貢献した」と分析した。

 米国の年末セールはもともと感謝祭翌日の金曜日、通称「ブラックフライデー」(今年は11月24日)に始まるのが通例だったが、近年は開始時期が早まっている。マスターカードは「11月の最初の3週間の売り上げが急増した。小売業のセール前倒しは効果があった」と指摘した。

 売上高を日別でみると、感謝祭翌日のブラックフライデーと、クリスマス直前の12月23日に利用が急増したという。買い物客が商戦の開始直後と終了直前に、特売や掘り出し物を求めて集中したようだ。

 今年のヒット商品は人工知能(AI)を組み込んだスマートスピーカーなど家電製品だった。マスターカードの調べでは家電製品の売り上げは前年同期から7.5%増え、過去10年で一番の伸びだった。

 アマゾン・ドット・コムの「アマゾン・エコー」、グーグルの「グーグル・ホーム」などの販売が好調だった。子供向けのプレゼントでは、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が品薄になるほど人気を集めた。

 米商務省によると、11月の小売売上高は前月比0.8%増と市場予想(0.3%)を大幅に上回った。11月の個人消費支出も増えた。10~12月期の国内総生産(GDP)では、個人消費の伸びが加速する可能性が高い。

 予想を上回る消費関連指標の発表が相次ぎ、伝統的な小売業に対しても業績改善期待が強まりつつある。26日の米株式市場では、百貨店大手のメーシーズとJCペニーの株価が前週末比で5%上昇した。

 感謝祭前にはネット通販に客を奪われ、百貨店の売上高は前年を下回るとの予測もあったが、業種や業態を超えて力強い個人消費の恩恵が及んでいるようだ。

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