2019年6月16日(日)

韓国、慰安婦問題「再燃さけられず」 検証結果発表
日韓高官で「秘密交渉」と批判

2017/12/27 15:17
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相直属の作業部会は27日、従軍慰安婦問題をめぐる2015年の日韓合意の検証結果を発表した。「被害者の意見を十分聴かないまま、政府の立場で合意した」と指摘。「被害者が受け入れないかぎり、政府間で慰安婦問題の最終的・不可逆的解決を宣言しても、問題は再燃するしかない」と結論づけた。

報告書は慰安婦合意を推進した朴槿恵(パク・クネ)前大統領に批判の矛先を向けた。朴氏が当初、「慰安婦問題の進展がなければ首脳会談はしない」と強調し、慰安婦問題と日韓関係全般を連携づけたことが「韓日関係を悪化させた」と指摘。その後、15年内の交渉終結に方針を急転換させたことが「政策の混乱を招いた」と批判した。

日本との交渉は、元駐日大使の李丙琪(イ・ビョンギ)大統領秘書室長(当時)が主導した。報告書は「高官級協議が終始一貫して秘密交渉で進み、韓国に負担となる内容が公開されなかった」と問題視した。

慰安婦問題を担当する外務省は「脇役にとどまり、核心争点について意見を十分に反映できなかった」と指摘。「大統領と交渉責任者、外務省の意思疎通が不足し、政策の方向が環境変化に応じて修正・補完される仕組みが機能しなかった」と分析した。

作業部会は民間の有識者や外務省当局者ら9人で構成。報告書は合意が導きだされた経緯や内容の分析・評価に力点が置かれ、政府への勧告は盛りこまれなかった。韓国政府は報告書を元に、元慰安婦らへの聞き取りも実施したうえで、対処方針を決定する。

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