「福島事故検証が優先」新潟知事、柏崎刈羽合格受け

2017/12/27 15:04
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新潟県の米山隆一知事は27日の定例記者会見で、原子力規制委員会が同日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機(新潟県)の安全審査の正式合格を決めたことについて「国の判断に異を差し挟む立場にない」としながらも、「『3つの検証』が終わらない限り再稼働の議論は始められない」と従来の主張を繰り返した。規制委に審査内容の説明を求めた上で「今回の審査の中身についても検証したい」との意向も示した。

記者会見で東電柏崎刈羽原発6、7号機の正式合格について話す、新潟県の米山隆一知事(27日、新潟県庁)

新潟県は「東電福島第1原発事故の原因」「事故が住民の生活・健康に与えた影響」「柏崎刈羽原発で事故が起きた場合の安全な避難方法」について、外部の専門家を交えた委員会で検証作業を進めている。

米山知事は今後の検証作業について、従来と同じく「(各分野ごとに)3カ月に1回ほどのペースで委員会を開く」とした。その上で「早くできれば早くしたい」とスピード感を意識する考えを示したが、全体の結論を出すには「今後3年程度かかる」と、従来の見通しから変更はないとの見方を示した。

米山知事は記者会見終了後、県庁で東京電力ホールディングス(HD)新潟本社の橘田昌哉代表と会い、正式合格の報告を受けた。米山知事は橘田代表に「3つの検証が済まない限りは再稼働の議論は始められないという立場に、いささかも変わりはない」と話し、従来の主張を改めて述べた。

橘田代表は「原発のさらなる安全性・信頼性の向上に向けて全力を挙げて取り組むとともに、3つの検証についても全社をあげて対応していく」と応じた。

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