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「民間金融と連携強化」日本公庫総裁に田中一穂氏

日本政策金融公庫は25日、同日付で細川興一総裁(70)が退任し、後任に田中一穂・元財務次官(62)が就任する人事を正式に発表した。公庫トップに元財務次官が就くのは2代連続。田中氏は同日の記者会見で「民間金融機関との連携を強化していく」と表明した。細川氏の路線を引き継いで、成長分野の創業支援や企業再生に力を入れる。

田中氏は財務省で主税局長や主計局長を経て2015~16年に事務次官を務めた。第1次安倍政権では首相秘書官だった。細川氏は記者会見で「出身ではなく人物本位で決めた」と強調。田中氏は「新しい時代の変化に応じて、公庫の運営を進めていきたい」と抱負を述べた。

全国地方銀行協会は日本公庫が低利融資によって地銀の事業機会を奪っている事例があると指摘している。田中氏は「民業圧迫はあってはいけない」と述べ、協調融資など民間との協力をいっそう深めていく考えを表明した。

同じ政府系金融機関の商工組合中央金庫(商工中金)は、国の制度である「危機対応融資」をめぐり大規模な不正が発覚した。田中氏は「日本公庫はもうけなければならない企業体ではない。(商工中金とは)置かれた環境が違う」と指摘。介護や子育て分野に参入する企業の支援などを挙げて「政策と企業をつないでいく」と語った。

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