2019年5月22日(水)

ペルー政府、フジモリ元大統領を釈放へ 恩赦を決定

2017/12/25 11:22
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【サンパウロ=外山尚之】ペルー政府は24日、人権侵害などの罪で収監中のアルベルト・フジモリ元大統領(79)の恩赦を決めたと発表した。フジモリ氏は健康に問題を抱えており、近年は入退院を繰り返していた。「反フジモリ」を掲げて2016年の大統領選に勝利したクチンスキ大統領だが、多数派を形成するフジモリ派の野党の圧力に屈した形だ。

アルベルト・フジモリ元大統領

アルベルト・フジモリ元大統領

フジモリ氏は在任中の人権侵害や汚職への関与により、09年に禁錮25年の有罪判決を受けた。近年はがんや血圧低下で頻繁に入退院を繰り返していた。フジモリ氏は21日、正式に恩赦を申請。クチンスキ氏は野党のフジモリ派から内閣不信任や大統領罷免決議など圧力を受けており、政権安定のため迅速な対応に踏み切ったとみられる。

日系2世のフジモリ氏は1990年に大統領就任。混乱状態だったペルー経済を立て直したほか、左翼ゲリラの掃討などで功績を残した。半面、在任末期は「自主クーデター」に代表される強引な手法に批判が集まった。いまだに大統領選でフジモリ氏の功罪が最大の争点となるなど、ペルー政界における存在感は大きい。

00年には不正資金疑惑などで追及を受けるなか、外遊先の日本で辞任を表明。日本政府はフジモリ氏を日本国籍保有者として長期滞在を許可し、一時的にペルーと日本の関係悪化を招いた。その後、フジモリ氏は05年に大統領選出馬を狙って日本を出国したが、チリで拘束された。

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