2019年4月25日(木)

EU、中南米との合意を来年に持ち越し FTA交渉

2017/12/22 21:12
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【ブリュッセル=森本学、サンパウロ=外山尚之】欧州連合(EU)は中南米諸国と交渉している2件の自由貿易協定(FTA)の合意を2018年に持ち越した。「年内合意」を目指したが、農産物の市場自由化などで折り合えなかった。

EUは、ブラジルやアルゼンチンなど南米4カ国でつくる南米南部共同市場(メルコスル)とのFTA交渉で、牛肉やエタノールの輸入量を抑えるため輸入上限枠を設けるよう要求。輸入量を増やしたい南米側との交渉は難航している。

メルコスル加盟国は21日、ブラジルの首都ブラジリアで首脳会議を開き、これまでの「年内妥結」という目標を断念し、EUとの交渉を延長すると確認した。ブラジルのテメル大統領は「過去20年間の交渉で、はじめて合意の見込みが現実的になった」と強調したものの、なお意見の相違があることを認めた。メルコスル側は「ボールはEU側にある」としており、18年1月以降の再交渉で詳細を詰めるという。

一方、EUとメキシコが進めるFTA再交渉も17年中の合意を見送った。00年に締結した現在のFTAは工業製品が中心。再交渉は農産物や政府調達、投資分野などに対象を広げるのが目的だ。

EUの通商交渉を担うマルムストローム欧州委員は21日、メキシコのグアハルド経済相とブリュッセルで記者会見し、合意を越年すると表明した。「合意は非常に近い」としつつも、投資家(企業)と政府の紛争解決制度や、農産品の地理的表示(GI)を巡って、なお交渉が必要だと説明した。

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